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「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

2021.09.22
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カテゴリ:美術館・博物館
​​​​​アンリ・ルソーは、銀行詐欺事件に巻き込まれてしまいゴタゴタしている中、アポリネールの肖像画を描いていたのですパレット
​​
Notre-Dame de Paris


アンリ・ルソー​

Henri Rousseau

​1844年5月21日〜1910年9月2日(66歳没)

19世紀末〜20世紀初頭に自由な画法で制作。

フランス『素朴派』の代表的な画家。

パリ市の税関吏(ぜいかんり)​​
​を務め、

退職後に本格的に画家となる。


パレット『詩人に霊感を与えるミューズ』1909年​​パレット


親愛なる友

電報を受け取ったところです。

明日火曜日、

あなたがどうしても

来られないならば、

必ず水曜日に来てください。

例の肖像画ですが、

今はもうほとんど

手を加える所はありません。

ただもうぐずぐずしていられません。

絵の具が乾いています。

それはあまりいいことではなりません。

二度手間になってしまうからです。

考えはほとんど決まりました。

紫色のペプルムです。

背景も描きました。

すべてうまくいっています。

絵についてはとても気に入っています。

だから今はもう

ぐずぐずしてはいられないのです。

このまま描き続けることができるように、

美しい構図を組み立てることが

できるようにするために。

それはきっと

センセーションを巻き起こすでしょう。

明日の火曜日か水曜日、

1時半に必ず来てください。

握手を送ります。

奥様にどうぞよろしく。

奥様もこちらが期待しているように

ご満足いただけるでしょう。

 あなたの友

 H.ルソー


明日の火曜日か水曜日に必ず。

ポーズの時間も

もうスレほど長くはないでしょう。

1908年11月23日付、

ギョーム・アポリネール宛手紙

アポリネール のミューズはマリー・ローランサンです。

妻(左)ローランサン、(右)詩人:アポリネール 

親愛なる友

明日必ず、

小さな美しい奥様と

ご一緒に来てください。

取り決めたように1時半に。

また詩人のための花

カーネーションを

忘れずに持って来てください。

帰りはいっしょに途中まで同伴します。

5時半にサン=ソーヴール通りで

授業をしなければなりませんので。

ピカソとあの連中に

お会いになったら、

私の方からよろしくとお伝えください。

奥様にも歓待のお礼をお忘れなく。

 親愛の握手を送ります。

 火曜日お待ちしています。

 あなたの友

 H.ルソー


とりわけ花のことをお忘れなく。

私の方でもなんとか手配します。

カーネーションについては。

1908年12月4日金曜日朝、

ギョーム・アポリネール 宛手紙



​​​​​​​​​​​​ピカソとあの連中に・・・とは?​​

​11月​にピカソのアトリエで模様された

「ルソーを讃える夕べ」​の出席者のことを言っている。



親愛なる友

私の手紙を受け取ってくれましたか。

あなたの肖像を描いている間に、

私は自分の誤りに気付いたのです。

申し訳ありません。

肖像画を仕上げられるように、

あなたをお迎えすることにしていました。

金曜日に来てください。

昼食後すぐに。

もしできることならば、

すでにお宅に伺っている所です。

そうすれば少なくとも

私の苦痛も和らぐことでしょう。

直々に何が起こったのかを

あなたに説明すれば、

あなたもそれをよく理解して

くださったことだろうと考えています。

今度あなたが

いらっしゃった時にお話しします。

私には来客が多く、

私は皆と友情を保っています。

私が誠実さと経験不足の

犠牲者であることを

どうぞご理解下さい。

この頃は、

最高裁判所への

上告にかかりっきりで、

ずっと以前からの知り合いに

証明書を書かせています。

それがなければ、

4時以降にあなたの家を

訪問することもできたでしょう。

『ファランジュ』誌を警視の

レイノー氏に渡してくれましたか。

ボワイエ=バレ通りです。

それとレンヌ通りの

弁護士ギレルメ氏に、

彼らは雑誌を心待ちにしています。

最後に、友よ、

私のこの前の手紙を受け取って

いないことが心配なので、

もう一度繰り返します。

金曜日か土曜日、1時に

あなたを待っています。

私の知り合いの画家、

アルベールが自宅で夜会を催します。

今度の土曜日、8時です。

あなたに知らせて

ほしいと頼まれています。

いっしょに行きましょう。

ピカソたちも

来ることになっています。

人々から着せられた汚名の

敵を取ってくださいますよね。

 あなたにお目にかかれるのを

楽しみにしつつ、

親愛の気持ちをあなたの

大切な詩神ミューズにも、

そして二人のために

友情の握手を送ります。

 あなたの旧友 H.ルソー

1909年1月20日付、

ギョーム・アポリネール 宛手紙


しょんぼりルソーは・・・

1907年に「銀行詐欺事件」に巻き込まれ

投獄の憂き目に遭っている。

1909年の判決では、

執行猶予付きの有罪となったが、

ルソーが意識的に罪を犯したのか、

単に騙されただけだったのかは

未だに不明である。


[・・・]あなたの

大切な詩神ミューズは完成しました。

あなたの肖像と同じように


​うまくいきました。

あなたのお知り合いで

アトリエでこの絵を見た

人々もそういっていました。

あなたたち二人ともに

満足いただけることを願っています。

あなたの肖像画が

気に入ったことの証拠に、

私は同じ日にもう一枚の肖像画

[ジョセフ・ブルメールの肖像]

を描きました。

それもまた

[アンデパンダン展に]

担持されるだろうと思います。

1909年3月6日付、

ギョーム・アポリネール 宛手紙


 あなたの肖像画[第2作]を

描き終えたあと、

私は精力的に仕事をしています。

来週中には、

完成させられるだろうと思っています。

この頃は、

やらなければならない仕事が

たくさんあるのです。

あなたにお目にかかれなくて

申し訳ありません。

作品を飾る場所の正確な高さと

幅を教えてもらえませんか。

額縁を作るためです。

前にも言いましたが、

この作品は、

前のものより少し大きめです。

[・・・]

1909年5月31日付、

ギョーム・アポリネール宛手紙



描き終えたあと・・・とは?

​ルソーは、カーネーションのつもりで、

ニオイアラセイトウ(ストック)を描いてしまった

という理由で、

1909年の「アンデパンダン展」出品後に

全体を描き直し、第2作をアポリネール に渡しました。

(参考資料:八坂書房、アンリ・ルソーより)
(写真撮影:ほしのきらり)


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最終更新日  2021.09.22 00:10:08
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