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「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

2021.09.30
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カテゴリ:美術館・博物館
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​アンデパンダン展で笑われ、新聞や雑誌で厳しく酷評されますが、ルソーはそうした評判をどう受け止めたのでしょうか!?

Henri Rousseau

La Carriole du Pere Junir  1908

​​『ジュニエ爺さんの馬車』1908年​​​


​アンリ・ルソー​
Henri Rousseau

​1844年5月21日〜1910年9月2日(66歳没)

19世紀末〜20世紀初頭に自由な画法で制作。

フランス『素朴派』の代表的な画家。

パリ市の税関吏(ぜいかんり)​​
​を務め、

退職後41歳で本格的に画家となる。

画家として認められたのは、

最晩年の数年であった。


​ルソーが・・・​

はじめて展覧会に作品を

出したのは、1885年(41歳の時)である。


彼は、サロンに入選したと称しているが、

実際に展示されたのは、

この年の5月10日〜6月15日、

テュルリー公園内のフローラ館でひらかれた

​『アンデパンダン・グループ展』​の方であった。
Groupe des artistes Independants


自身で言う通り、

​これがルソーの「デビュー」である!!​


この時の出品作『イタリアの踊り』と『日没』は、

今日、行方不明だが、


​​『イタリアの踊り』は・・・​​

当時の新聞のおかげで、

題名の下にルソーが次のような

短い詩を付していたことが分かっており、

構図のおおよそを知ることができる下向き矢印

 春の或る晴れた日曜日

 自然が美しくよみがえるこの季節

 素朴な農夫たちが

 浮かれ心にさそわれて

 長い苦労を忘れるために

 緑と萌える芝生の上で

 踊る姿をごらんなさい


ルソーは、そのデビュー早々から、

新聞雑誌の批評に取り上げられると言う光栄に浴した!!


もちろん、賛辞ではなく・・・

以後、彼が一生浴びつづけることになる酷評だ。

彼の絵に対する批評のサンプルを下向き矢印読んでみましょう。


「アンリ・ルソー氏はラヴァル生まれとのことだが、

 パリにやってくるより、そこに残って、

 キャベツでも植えていた方が、よかっただろう。

 遠近法も、プランも、

 デッサンも色彩もない中国の絵画といえど、

 七宝や漆の上に描かれたもっとグロテスクな日本の絵といえど

『イタリアの踊り』『日没』という驚くべき

 作品の比ではない」
  (『ルヴェ・モデルヌ』)


「・・・ルソーの絵は、


 6歳の子供が、甘い母親から、

 食べても無害な絵具箱を貰い

 筆の代わりに指を、

 パレット代わりに舌を使って描いた

 なぐり描きに似ている。

 私は、見物人の顔を観察しながら、

 これらの傑作の前で1時間過ごした。

 目に涙を浮かべ笑っていない者は一人もいなかった。

 ルソーに幸あれ!」 (『近代生活』)


「私は、物好きな方々におすすめする。

 入って、左に曲がって、289番の

『イタリアの踊り』という絵の前に立ち止られんことを。

 これはあきらかに人物をなぐり描きで描こうとした

 10歳の子供の作品だ」 (『エヴァヌマン』)


​ルソーは酷評を読んだのでしょうか?​​


ルソーは・・・

これらの批評の多くを切り抜いて、

丁寧にノートに貼りつけておいた!


このノートノートは・・・

彼の遺品の中から発見され、


ドローネの手を経て、

現在はトリスタン・ツァラの所有に帰している。


ルソーは、

自分の名前さえとりあげられていれば、

批評の内容など・・・

それほど気にしていなかったように見える。


アポリネール の言うように、ルソーは、

「嘲笑の中にすら、

 彼の最悪の敵といえど、

 彼の作品に対して払わざるを得なかった関心」

と読みとっていたのかもしれない?


たしかにルソーは、正しい!

彼は、無視や黙殺より、

酷評の方がどれだけ賛辞に近いかを

直感的に知っていたのだから。

(参考資料:新潮選書、アンリ・ルソー楽園の謎より)
(写真撮影:ほしのきらり)


いじめられっ子「ルソー」の解決法をここに学びましたグッド

酷評をていねにノートに貼って生涯持ち続けたとは、

ルソーという人は強い!そうそう

彼の絵の前に人がいっぱい集まった現実もあるのですから・・・

それにしても、

新聞・雑誌の酷評は酷すぎるフランスならではなのか涙ぽろり



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最終更新日  2021.09.30 00:10:08
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