2021/11/29(月)00:10
ゴッホとロートレック その1 ファン・ゴッホとの深い友情 わずか2年間の付き合い ゴッホはロートレックより11歳年上だった! ロートレックが描いた ファン・ゴッホの肖像 1887年
ロートレックとファン・ゴッホは、パリで2年間にわたり深い友情を持ちます。そして南仏への旅を勧めたのはロートレックでありました
ファン・ゴッホとの深い友情
Van Gogh Museum
Toulouse-Lautrec
『ファン・ゴッホの肖像』1887年
パステル 厚紙 54.0cmx45.0cm
アムステルダム「ファン・ゴッホ美術館」所蔵。
カフェのテーブルに座る
ファン・ゴッホのプロフィール(横顔)を
パステルの早描きで捉えた一枚。
色調も斜線を用いた筆触もゴッホから影響を受けている。
コルモンのアトリエでの
ロートレックとゴッホの交友期間は、
ゴッホが南仏アルルに旅立つまでの、
わずか2年ほどだったが、
二人の間に深い友情が通い合っていたことが分かる
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックHenri de Toulouse-Lautrec
1864年11月24日〜1901年9月9日(36歳没)
フランスの画家。
ポスト印象派、世紀末美術、アール・ヌーヴォー。
(ポスター)広告芸術の革新!
「近代」ポスターの真の創始者。
劇場を主題にしたリトグラフ・石版画。
舞台の装飾、芝居のパンフレットのデザイン。
版画、メニュー、挿絵 雑誌の表紙デザイン、
挿絵画家・版画家。
1886年3月、パリに来たゴッホは、
コルモンのアトリエに入門し、
ロートレックと知り合う。
貴族の長男で明るいロートレックと、
質素な牧師一家に生まれ気難しいゴッホ、
生い立ちも性質もまったく異なっていたが、
日本美術愛好者でもあった両者は、
ともにグループ展を開催するなど、
影響を与え合った。
ロートレックが1887年に
カフェにいるゴッホを、パステルで描いた。
生命感に満ちた荒削りな横顔の肖像には、
ゴッホに倣った技法が用いられ、
盟友への一種のオマージュにもなっている。
ゴッホは・・・
この後南仏アルルに向けて旅立つことになるが、
それを勧めたのはロートレックだった
また、ゴッホの弟のテオは、
パリのモンマルトル大通りにあった
ブッソ=ヴァラドン画廊(旧グーピル画廊)の
支配人を務めており、
兄:フィンセントの勧めで
ロートレックの作品を何点か購入している。
このテオの後を継いで支配人となったのが、
ロートレックの生涯の友にして、
のちに画商として仕事上でも協力者となる
モーリス・ジョワイヤンである。
フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ
Vincent Willem van Gogh
1853年3月30日〜1890年7月29日(37歳没)
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックHenri de Toulouse-Lautrec
1864年11月24日〜1901年9月9日(36歳没)
ゴッホは、ロートレックより11歳年上だった
二人が出会った時、
ゴッホは、すでに33歳、
ロートレックは、まだ22歳。
ゴッホは、32歳から34歳にかけてパリに住み
ロートレックと交友を持った。
ゴッホが自ら命を絶ったのは、その4年後であった。
(参考資料:東京美術・もっと知りたいロートレックより)
(写真撮影:ほしのきらり)
ゴッホとロートレックについて更に詳しく次回から
友情にぽち