2021.08.03

ピカソ 戦争とゲルニカの時代 1937年(55歳)〜 ピカソの最高傑作 ゲルニカ 反戦 泣く女 ドラ・マール この時代のピカソの生活とは? 各地でピカソの展覧会

カテゴリ:美術館・博物館
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​パブロ・ピカソは、怒りに満ちた戦争に関する作品を多く描いた時代があります。そして平和の時代が来るとスマイル

みずがめ座​​『戦争とゲルニカの時代』とは?​​​みずがめ座

Pablo Ruiz Picasso

Portrait de Dora Maar 1937

パブロ・ルイス・ピカソ
​​Pablo Ruiz Picasso

1881年10月25日〜1973年4月8日(91歳没)


1937年、スペインの古都ゲルニカは、

フランコ将軍と手を結んだナチス・ドイツの爆弾を受けた。

その後、わずか1か月で完成された『ゲルニカ』は、

ピカソの最高傑作であり、

反戦を訴えた20世紀最大の問題でもある。



以前よりピカソは、

不安や緊張の高まりゆく世相に敏感に反応し、

自らの生活の危機をオーバーラップさせた作品を制作している。



熱狂的ファンであった闘牛から

牛頭人身の怪物ミノタウロスが生まれ

平和と暴力、

愛と憎悪が混在するピカソ芸術の本質がそこにある。


戦争が終結し、

世界に平和が戻った時、

ピカソ自身新しい愛を獲得し、

画面も自由にで明るくなった。

鳩や羊、花や太陽が平和の象徴となり、

ピカソは地中海の地で歓びに震えるかのような

愛に満ちた世界を展開する。



​​ピカソの『戦争とゲルニカの時代』​​


1937年(55歳)1月、​銅版画『フランコの夢と嘘』制作。

グラン=ゾーギッスタン通り7番地にアトリエを構える。

6月、スペイン共和国政府から、

パリ万博のスペイン館の壁画制作を依頼される。

4月、ニューヨーク、ヴァレンティン画廊で個展。

4月26日、ドイツ空軍がスペイン、バスク地方ゲルニカの町を空爆。

スペイン館壁画のモティーフをゲルニカに決め、

5月1日から様々な習作に着手して完成した大作『ゲルニカ』は、

6月中旬、スペイン館に搬入される。

7月12日、セルトの設計によるスペイン館の開会式が行われる。

夏、ドラ・マールと共にムージャンで過ごす。

10月、病気のパウル・クレー(1879年〜1940年)をスイスに見舞う。

秋、『ゲルニカ』のモティーフによる

『泣く女』を描く(ドラ・マールがモデル)

11月、ニューヨークのヴァレンティン画廊と

ジャック・セリグマン画廊で個展を開く。


1938年(57歳)夏、​ドラ・マールと共にムージャンで過ごす。

9月末、​パリ​へ戻る。

10月4日〜29日、ロンドン、ニュー・バーリントン画廊『ゲルニカ展』

10月19日〜11月11日、ボストン美術館で「ピカソとマティス展」

11月、ヴァレンティン画廊で個展。

冬にかけて、坐骨神経痛のため寝ついたピカソを、

ハイメ・サバルテス(1881年〜1966年)がしばしば見舞い、

その肖像をデッサンする。


1939年(58歳)1月13日、母(83歳)バルセロナで亡くなる。

1月、ポール・ローザンベール画廊で個展。

3月27日〜4月29日、ニューヨーク、パール画廊で個展。

5月5日〜29日、ヴァレンティン画廊で『ゲルニカ展』

その後、ロサンゼルス、スタンダール画廊、

シカゴ、アーツ・クラブ、サンフランシスコ美術館に巡回。

5月〜6月、ロンドン、ロンドン画廊で「イギリス所蔵のピカソ展」

7月22日、画商:ヴォラールが自動車事故で急死。ピカソ葬儀に参列。

夏、ドラ・マールと共に南フランス、アンティーブで過ごす。

9月、第2次世界大戦勃発のため、

ボルドーの北西約120キロの大西洋の港町ロワイヤンに戻る。

11月15日〜翌年1月7日、ニューヨーク近代美術館で

「ピカソ、40年の芸術」という大規模な回顧展。


1940年(59歳)〜1441年4月まで、前年からの

「ピカソ、40年の芸術」回顧展をシカゴ美術研究所を始め、

セント・ルイス、ボストン、サンフランシスコ、

シンシナティ、クリース、ピッツバーグを巡回。

1月初め、ロワイヤンのティエール通り46番地の

「レ・ヴォワイエ」の4階にアトリエを設ける。

時折、パリに戻る。

4月、パリにM.I.A.画廊で個展。

秋、グラン=ゾーキュスタンのアトリエで暮らす。

ボワジュールーのアトリエの彫刻作品がフランス軍により破壊。


1941年(60歳)1月、​戯曲「尻尾をおさえられた欲望」執筆。

自動記述法による詩の実験を続ける。

ボワジュルで彫刻制作を続ける。

ニューヨーク・ビニョー画廊、

ニューヨーク近代美術館、

ケンブリッジ・フォグ美術館、

コロンバス・ギャラリー・オブ・ファイン・アート、

シカゴ、カサリン・クー画廊などで展覧会。


1942年(61歳)3月27日、​友人の彫刻家

ジュリ・ゴンザレス(1876年〜)死去、ピカソは葬儀に参列。

ビュホン(1707年〜1788年)の『博物誌』に銅版画31点の挿画を入れた

挿絵本がヴォラールの後を引き継いだマルタン・ファビアーニによって刊行。

ジョルジュ・ユニエの詩集『望みを持たず』に4点の

亜鉛版画を入れた挿絵本もパリのジャンヌ・ビュシェによって出版。

ニューヨークのポール・ローゼンバーグ画廊で個展。

フォッグ美術館で「ゲルニカ展」。


1943年(62歳)2月〜3月、​

グラン=ゾーギュスタンのアトリエで彫刻制作を続け、

オブジェを用いたアッサンブラージュを作る。

5月、若い画家フランソワーズ・ジロー(1921年〜)と出会い

恋愛関係を結ぶ。

ポール・ローゼンバーグ画廊で、

ジョルジュ・ブラック(1882年〜1963年)との2人展・個展。

フォッグ美術館で、

フランク・ロイド・ライト(1867年〜1959年)、

アリスティード・マイヨール(1861年〜1944年)、

イーゴル・ストラヴィンスキー(1882年1971年)と共に

「4人の巨匠たち展」が開かれる。

ニューヨークのピエール・マティス画廊で個展。

彫刻作品写真集が企画され、

9月末、写真家:ブラッサイ(1899年〜1984年)がアトリエを訪れる。


1944年(63歳)​3月19日、ミシェル・レーリス夫妻が

ピカソの戯曲『尻尾を抑えられた欲望』の

朗読会に多くの友人たちが参加。

レジスタンスと政府軍の激しい市街戦を経て、

8月25日、ようやくパリが解放される。

​10月5日、​ピカソの共産党入党が新聞に報じられる。

10月7日、サロン・ドトーンヌが

「サロン・ド・ラ・リベラシオン(解放のサロン)」として開催

ピカソの特別室が設けられる。

サロンに初出品したピカソは、79点の作品を展示する。

ワシントンのフィリップ・メモリアル・ギャラリー、

メキシコシティーのメキシコ近代美術協会、

ニューヨークのポール・ローゼンバーグ画廊でも展覧会。


1945年(64歳)​ポール・エリュアールが、

『パブロ・ピカソに捧げる』を出版。

2月27日〜3月17日、ニューヨークのブーフホルツ画廊で個展。

6月、パリのサラ・ベルナール劇場でシャンゼリゼ・バレエ団による

『逢い引き』が上演され、ピカソが垂れ幕をデザイン。

6月20日〜7月18日、パリのルイ・カレ画廊で個展。

1940年〜1945年の21点の油彩画を出品。

7月、ドラ・マールと共に南フランス、アンティーブで過ごす。

9月28日〜10月29日、サロン・ドトーンヌに2点の油彩画を出品。

11月から、フェルナン・ムルロの版画工房でリトグラフを制作し始める。

ピカソは、リトグラフの制作工程に非常に創造的な興味を示し、

以後集中的に取り組む。

12月、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館で

アンリ・マティス(1869年〜1954年)との2人展。

ピカソの作品は25点を展示。

フィラデルフィア美術館で、

フェルナン・レジェ(1881年〜1955年)との2人展、

および、ブラックとの2人展。


1946年(65歳)2月15日〜3月15日、​

パリ国立近代美術館で「芸術とレジスタンス展」開催。

ピカソは「納骨堂」と「スペイン人への記念碑」を出品。

​3月中旬、​フランソワーズは南フランスのゴルフ=ジュアンに行き

ピカソも合流し、ニースのマティスを訪れる。

4月、フランソワーズと一緒に生活を始める。

6月14日〜7月14日、ルイ・カレ画廊で個展。

夏、フランソワーズとアンティーブ、ゴルフ=ジュアンで過ごす。

ヴァロリスのマドゥーラ陶房のジョルジュ・ラミエと会う。

フランソワーズが妊娠。

アンティーブ美術館長ロミュアル・ド・ラ・スシェールと会い

秋にかけて、館内の壁画を飾る作品の制作に励む。

こうして、この美術館はピカソ美術館と改称される。


(参考資料:集英社、ピカソ美術館4より)
(写真撮影:ほしのきらり)

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最終更新日  2021.08.03 00:10:08
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