いつも見ていた向かいの窓から見ていた風景は 映画「向かいの窓」
みなさんこんばんは。 脚本家の内館牧子さんが17日、急性左心不全で77歳で亡くなりました。今日はイタリア映画を紹介します。向かいの窓La Finestra di fronte/Facing Window監督&原案&脚本フェルザン・オズペテク出演ジョヴァンナ・メッツォジョルノ マッシモ・ジロッティ ラウル・ボヴァ 夫との生活に不満なジョヴァンナは、アパートの真向かいに住む青年に心を惹かれてゆくが。 ここだけ書くと夫とうまくいっていない妻のよろめきドラマで、実際によろめくんだが、それだけではない話。ジョヴァンナと夫が車で流している時に、つい拾ってきた高齢者は、名前も言わない。クリーニングするから服を着替えて、と言ってもぼーっとしている。ただシモーヌとだけ言うから、それが名前かと思うが、女性名だ。恋人名か? 謎だらけの高齢者は、ケーキ作りがうまい。一方、ジョヴァンナは手作りしたお菓子を知り合いの店に持っていっているが、あまり評価されていない。その店で出会ったのが、向かいのアパートに住んでいる青年ロレンゾ。実は裏窓よろしくずーっとジョヴァンナを見ていた。高齢者にも優しい。彼を厄介者扱いしている夫との差が見えてきて、どんどん彼に惹かれていくジョヴァンナ。高齢者の過去を知るにつれて、恋愛を我慢していてはいけない、と気づく。でも、いざ!と彼の部屋に入った時に、見えたものは、夫と子供がテーブルを囲む姿で、やはりそれは手放せなかったんだよね。それでも彼がアパートを去っていく日は、諦めきれずに走り出す。すぱっと割り切れそうで割り切れない、でも自分は家族との道を選んでしまった。最後の日に、食いしん坊の友達が彼女の家にやってきて、出ていくロレンゾをちらっと見る。それからジョヴァンナの家に来て、何も言わずに彼女を見る。これでいいの?と問いたげだが言葉は発しない。これに限らず、台詞無しで感情のやり取りをするシーンが多めだった。 過去を持つ老人を演じる名優マッシモ・ジロッティの遺作。本作は彼に捧げられている。マッシモ・ジロッティの役は最初ジャン・ロシュフォールか、セルジュ・レジアニにオファーされていた。ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞最優秀作品賞、主演女優賞など国内映画賞を独占。【中古】 向かいの窓/フェルザン・オズペテク(監督、原案、脚本),ジョヴァンナ・メッツォジョルノ,マッシモ・ジロッティブックオフ 楽天市場店