2018/11/26(月)00:30
21世紀版裏窓 シャイア・ラブーフが高校生役!~映画「ディスタービア」
みなさん、こんばんは。ヒッチコックの映画『裏窓』をご存知ですか?
本編はその21世紀バージョンと言える作品です。
どこがどう翻案されているか見てくださいね。
ディスタービア
DISTURBIA
出演
シャイア・ラブーフ デビッド・モース キャリー・アン・モス ヴィオラ・デイヴィス
デビッド・モース マット・クレイヴン
交通事故で父親を亡くしたケールは自分を見失い、学校で教師を殴り3か月の自宅軟禁処分を受ける。時間を持て余した彼は、退屈しのぎに近所ののぞき見を開始。彼の親友のロニーと、隣に引っ越してきたアシュリーも巻き込み、3人はスパイ活動に熱中していく。
冒頭シーン。山を遠方に眺めながら、父と息子がフライフィッシングをしている、まるで別の映画「リバー・ランズ・スルー・イット」みたい。しかしそこから数分すると、凄まじい事故が起こり、親子の蜜月は終わり。
原題Disturbiaという英語は、本当はない。Disturb(邪魔をする)とSuburbia(郊外に住む人達の様子)を組み合わせた造語でリアーナの楽曲タイトルでもある。見終わってみると、原題は的確に内容を言い当てていることに気づく。
父を亡くしたショックで荒れ模様のケールは、教師を殴って3カ月の自宅謹慎を食らい、半径30メートルの外に出ると警察のアラームが鳴ってパトカーが駆けつける監視用センサーがつけられてしまう。ここですぐに気づくのは、これがヒッチコック映画『裏窓』をモチーフにしているということ。『裏窓』は足にけがをして動けなくなったジェームズ・スチュアートが隣人を観察して異常に気付くが、本作では家から出られなくなった高校生が観察しかやることがなくなって隣人の異常な行動に気づく。そして相棒のグレース・ケリーが近所に越してきたアシュリーと、問題児のケールを見放さないロニー。動けないケールの代わりに二人が彼の手足となって危険に迫っていく。とはいっても、あの頃と違って携帯やデジカメのようなハイテク機器が登場し、探偵側が探りやすくなった。対するハンデとして、ケールが問題児として警察にマークされている事情がついている。「何を言っても信用してもらえない」「また悪さをしている」としか思われない本人への信頼性が、どんな情報も信ぴょう性のないものに映ってしまうのだ。
とはいっても、あんなに家に死体があったら匂いがして仕方がなかったろうけどね…そして水だし。どうやって匂いを消していたんだろう。シャイア・ラブーフが高校生役って嘘でしょう?と思ったが、今より10年くらい前なのでぎりぎり見られた。
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