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2016/07/02(土)07:18

クルーゾー警部だけではないピーター・セラーズ  映画『チャンス』

アメリカ映画(1112)

ピーターセラーズといえば、ピンクパンサーの迷警部クルーゾーが当たり役ですが、こんな穏やかな役も演じていました。 映画「チャンス」この作品情報を楽天エンタメナビで見る 長年植物とテレビだけを相手に暮らしていたチャンス は、主人ジェニングスの死で、雇用証明も居住証明も持たな かったため、弁護士から屋敷を出るよう勧告される。 ある事故がきっかけで、富豪婦人イヴの家に招かれる。イヴの夫ベンは 大統領からも一目おかれるキングマスターだったが、再生不良性貧血で 長くはない命。名前を聞かれて「チャンスで庭師(ガーデナー) だ」と答えたところチャンシー・ガーデナーという名前だとかん ちがいされる。イヴもベンも彼に好意を持つ。一方で医師アレ ンシーやマスコミ、そして大統領までもが、チャンスの過去に注目 する。 無垢なる者を主役に据えた「フォレストガンプ」とよく似ているけれど、 こちらの方がより寓話的。 いつも毒気をまき散らしているような役の多いピーター・セラーズが、 こんな静かな役ができるなんて、初めて見ました。何と役柄の幅の広い 人でしょう。 最初のテレビで「チキチキマシン猛レース」が出てくるのが懐かしい。 テレビが友だったために、通りでワルにからまれても、リモコンを 押せば相手が消えてくれるものだと思い込んでいるチャンス。 出ていく時の音楽が「ツァラトゥストラはかく語りき」の現代風 アレンジだった事。彼が歩いてゆく先にホワイトハウス が写っているカット、湖面を歩くチャンスなど、 彼の正体や未来を暗示する印象的なシーンがいくつも登場。 庭師としての経験から言えるあたりまえのこと (「春が来て夏が来て、その次には秋がきて…」) などをみな複雑な比喩だと解釈されるあたりは、大統領やマスコミに対する 痛烈な皮肉。彼はただそこにいるだけ(Being There)なのに。彼等の対比は、 とある葬式のシーンでも顕著に現れます。 ベトナム戦争で疲弊したアメリカが、一気に癒されたのではないでしょうか。 【送料無料】チャンス 30周年記念版【BDS】/ピーター・セラーズ[Blu-ray]【返品種別A】【smtb-k】【w2】Joshin web CD/DVD楽天市場店

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