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2019/10/10(木)21:20

普通の人になりきった染五郎~映画『今度の日曜日に』

日本映画(350)

竜巻、ひょうと大荒れだったGWも終わり、また普通の日々が始まりましたね。 でも昨年の5月は、まだ地震への恐れもあり、落ち着かなかったと思います。一年経ったんですね。 図書館で借りてきた映画を紹介します。 『今度の日曜日に』 監督&脚本 けんもち聡 出演 市川染五郎 ユンナ ヤン・ジヌ 竹中直人 日本の信州の大学に留学した尊敬する先輩イ・ヒョンジュンを追い掛けて、はるばる韓国から同じ日本の大学に映像留学してきたソラ。ところが先輩は入れ違いで韓国に帰ってしまう。映像科目の課題のテーマに大学の用務員、ピザの店員、新聞配達と3つのバイトを掛け持ちする松元を選んだソラだったが…。 漢江の河原で話をする男女のシーンから始まるこの映画は、てっきり韓国映画だと思っていたら、舞台は間もなく日本に移る。ヒロインを演じるのは歌手のユンナ。微妙なニュアンスの日本語をなんなく使いこなしていて、日本人俳優との会話もぎこちなさがない。外国人が日本語をしゃべっているという感覚がない。これが本当に見やすかった。 ソラは最初はただ単純に課題の対象として松元を見ていたが、彼が3つも掛け持ちバイトをする事情や息子との関係を知るにつけ、彼を外の世界と向き合わせようとする。それが恋愛感情なのかは定かには描かれないが、お互いがお互いを大切に思い合うようになる過程がいくつものエピソードを積み重ねて丁寧に描かれている。母親の再婚を素直に祝えなかった彼女が、最後には母親に電話をして和解する。派手さはないが、一人の少女の精神的成長を素直に綴った好感度の高い作品。 ヒロインを演じているのが歌手といっても、整形していないごくごく普通の顔立ちなので、いきおい脇役達も強烈な演技が抑えられている。『キャッチ・ザ・ウェーブ』でいきなり浜辺の全裸男として登場した竹中直人もアドリブ演技を控え、『阿修羅城の瞳』などに出ていた市川染五郎が冴えない中年男になりきっている。劇音で心情を描写したり、映像に凝るタイプではなく、あくまでも役者の自然な演技を大切にしている。 今度の日曜日に【邦画 中古 DVD】メール便可 レンタル落ち楽天で購入

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