映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

YouTubeで昔懐かしい角川映画『里見八犬伝』を見てから真田広之さんにはまってます。
そうはいっても前から彼の出演する映画は見てたんですけどね。
この映画も最近深夜で放送されたので、改めて見てみました。アメリカ版も見ました。

映画「リング」
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リング
出演真田　広之　松重　豊　松嶋　菜々子　中谷　美紀　竹内　結子　佐藤　仁美
原作鈴木光司
監督中田　秀夫

TVディレクターの浅川玲子は子供たちの間に広まっている呪のビデオの噂を取材していた。そんな中、親戚の娘智子とその友人たちが同時刻に謎の死を遂げ、その原因を探っていた玲子は智子たちが見たのと同じビデオを見てしまう。死の恐怖にかられた玲子は大学講師をしている別れた夫高山竜司に協力を求めた。超能力をもつ竜司はそのビデオに40年前に自殺した超能力者山村志津子の娘貞子の怨念が込められていることをつかみ貞子の行方を追う。悪霊となった智子に勧められ玲子の息子陽一もビデオを見てしまう。タイムリミットが迫るなか玲子と竜司は大島と伊豆へ飛ぶが…。
　
「それを見た者は7日後に必ず死ぬ」という呪のビデオにまつわる恐怖と惨劇を描いた鈴木光司のベストセラー小説の映画化。浅川を女性に、高山竜司を浅川の元夫に設定しており、二人を単なる友人でなく元夫婦に設定したことで、超能力を持つ息子を救おうとする玲子と高山が短期間で協力するための強い動機になっている。松嶋奈々子が必死に演技している感じで、母親らしく見えない。むしろ今演技すれば母親らしさは出るだろう。

能力のためにいろいろなものが見えてしまう運命を受けいれてきた浅川は、ビデオを見た者に訪れる運命にひるまず自分もビデオを見るばかりか、唯一問題解決に向けて積極的に動くキャラといって良い。勿論特殊な能力を持っているという強みもあるが、それが故の恐怖も散々味わっていることがワンカットシーン登場する。自分が死ぬ姿を見て解決法を見つけ出して欲しいと頼む浅川の「竜司さんなら大丈夫よ」という言葉に「俺が普通じゃいないからか？」と激昂するのみで、ひたすらストイックに一人探偵をやってのける姿はカッコいい。

さて、当初怖かったのは、なぜ人々が恐怖の表情を浮かべて死んでいたのかが分かるクライマックスだったのだが、今見直すと異なる。最も怖いのは人のエゴだった。なぜ竜司が死に自分が生き残ったのかを知った浅川が取った行動はまぎれもなく「自分や家族に不幸が降りかからなければどうでもいい。大切なのは家族だけだ。」というある意味とても正直な、でも無責任な行動だった。



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