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July 3, 2012
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カテゴリ:フランス映画
今日は、子供が主役の映画を紹介します。

『映画「マルチニックの少年」』 ユーザン・パルシー /

監督脚本ユーザン・パルシー
ヴェネツィア 国際映画祭主演女優賞
カリブの仏領の小島マルチニック出身の作家J・ゾベルの少年時代の
回想を、同地に生まれ育った黒人女流監督が27歳の時に映画化。
少年のジェスネール(ジョゼ)・アッサムは母を亡くしサトウキビ畑で働く
祖母と暮らしている。友達、面白い話を聞かせてくれる長老メドゥーズ、
祖母達との日々は、少しずつ変わってゆく。

大人達が働いている間は子供の天国。生き生きして楽しそう、とは言うものの、
大人の目の届かない危うさは、ある火事によって明らかに。
ジョゼを取り巻く2人の大人達がいい。
大事な皿を割ったジョゼを、問答無用で、ぱかんと殴る祖母。
叱られないように、おまじないにまで頼ったジョゼが、可哀想になるが、
彼女はただ厳しいだけの人ではない。
孫の教育のため、命を削って働き続ける頼もしく、誇り高い
女性だ。
いつもジョゼを可愛がってくれるメドゥーズは、
学問を受けた事がないので、こむずかしい言葉は知らないが、
人生において大切な事は知っている。
「人間は破壊は出来るが、生命を再生させることはできない。自然に
従って生きていくのだ。」
自然の中で語られるこれらの言葉が、素直なジョゼにしみ込んでゆく。
お気に入りのシーンだ。

ある夜メドゥーズは昔話を始める。
一人が「クラック」と言えば、もう一人が「クリック」と合の手を入れる
単なるいつものお伽話だと思っていたそれは、メドゥーズを含む黒人達の
物語。
メドゥーズの目が段々赤くなってくる。
最初は面白がっていたジョゼも、真剣な目になり、黙りがちに。
「奴隷制度はなくなったが、主人がボスになっただけだ。」
本当の解放、自由はまだ先である事、死によってしか魂の帰還が
叶わない無念を、メドゥーズがジョゼをじっと見つめて
伝えるシーンは、胸にしみ入るものがある。

ジョゼの友達レオポールはベケ(=白人)との混血で、父親は地主。
父も、その意を受けた母も、「黒人達とは遊ぶな。」と言う。
レオポールという名前も服装も、音楽も、全てを白人風にしたというのに、
いざ死に臨んでこの母子は、父に拒絶される。
「黒人である息子には名字を継がせられない。」と。
黒人と白人のどちらにも居場所を失ったレオポールは家出する。

黒人達を苦しめるのは、故郷への思いや、貧困。
しかし第三のものが一番罪深いと思う。
劇場の売り子娘は、盗みを働く黒人達を見て、「だから黒人は嫌よ。
色の薄い子を生むわ。」とジョゼに言い放つ。
もとはといえば白人が、今までの苦痛や奪ったものには目をつむり、解放の事実だけ与えておいて、依然として
安い給料でこきつかい、果ては搾取までするからではないのか。
そう、白人の最大の罪は、黒人が黒人である事を恥ずかしく思うよう、
仕向けた事。そして日本人も、アジアの人々に、同じ事をやってきた。
その事に無関心・無自覚な人達が、だんだん増えてきている今だからこそ、
この映画を見てもらいたい。






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最終更新日  September 28, 2016 12:12:30 AM
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