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2018/06/11(月)00:12

武士とはなんて哀しい生き物だろう~映画「最後の忠臣蔵」

日本映画(350)

みなさん、こんにちは。泣いても笑っても今日が最後ですね。 今日は、暮れになると決まって歌舞伎やドラマなどに取り上げられる史実、忠臣蔵を取り上げます。しかし討ち入りをした義士以外にも苦しんだ人がいたのです。最後の忠臣蔵を見ました。 最後の忠臣蔵 出演 役所 広司 佐藤 浩市 山本 耕史 伊武 雅刀 片岡 仁左衛門 田中 邦衛 柴 俊夫 安田 成美 風吹 ジュン 音楽 加古 隆 監督 杉田 成道 吉良邸討ち入り後、切腹を許されず、大石内蔵助から「真実を後世に伝え、浪士の遺族たちを援助せよ」との密命を受けた寺坂吉右衛門。それから16年後、吉右衛門は討ち入り前夜に姿を消したかつての友、瀬尾孫左衛門と再会する。彼もまた内蔵助からの極秘の使命により忠義を果たすため、ひたすら身を隠し生きていた。 『四十七人の刺客』などで知られる池宮彰一郎の同名小説を、テレビドラマ「北の国から」シリーズの演出を手掛けた杉田成道が映画化。第35回日本アカデミー賞最優秀美術賞。 赤穂浪士は47士が討ち入ったにも関わらず、46士のみが切腹したという史実は、誰が死に、誰が脱藩したかまで詳しく知っている通の間では知られているようだが、一般観客にとってはそうではない。抜けた男は足軽の寺坂吉右衛門。本作では、彼が望んでそうしたわけではなく、大石内蔵助の指示によるものであるという説が取られているが、死んでいった者に対して生き残った彼が何らかの負い目を感じていたのは事実であろう。宿願を果たした武士が自らの意思で生きながらえる理由はないし、そのように教えられてもいない。そうした“負い目”は冒頭で訪ねた先の未亡人に「なぜ生きているのか?」と詰られた時にも見られる。そんな彼がもう一人の生き残り瀬尾孫左衛門を偶然見かけて、その理由を問う。親友であったからこそ、一般に伝えられている彼の変心が信じられないからだ。彼の気持ちを痛いほど知りながらも、それよりも大切なものを守るため、隙あらば切らんと橋の下で息をひそめる孫左衛門の切なさと殺気が同居した表情がうまい。三谷幸喜監督作『有頂天ホテル』でほんの数か所共演した二人が、今度はかなりがっぷりと組む。心に全ての感情を秘め、何を言われても耐え忍ぶ孫左衛門に判官贔屓の日本人の心は持っていかれそうになるが、そんな彼の心情を察して淋しすぎる婚礼に助け舟を出す吉右衛門の侠気もいい。生き残った二人共に幸せになってくれるラストを期待したが、彼等が武士である以上、避けられなかったのであろう。 【送料無料】最後の忠臣蔵 [ 役所広司 ]楽天ブックス 【レビュー宣言でメール便送料無料】 おすすめ・人気・日記・ダイアリー・スケジュール帳【ポイ... 価格:1,837円(税込、送料別)

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