2017/03/19(日)18:15
あのモリエールに喜劇の道を歩ませたのは…映画「モリエール 恋こそ喜劇」-楽天エンタメナビ
皆さん、喜劇はお好きですか?
江守徹さんが自らのペンネームに起用した稀代の喜劇作家モリエールの空白期にスポットをあてた映画モリエール 恋こそ喜劇を見ました。
モリエール恋こそ喜劇
Moliere
出演
ロマン・デュリス ファブリス・ルキーニ リュディビーヌ・サニエ ラウラ・モランテ
モスクワ映画祭観客賞主演男優賞
地方公演を終えてパリに戻って来たモリエールは、今まで演じてきた公演の台詞を口にする劇団員達に向かって「もう喜劇はやらない!」と宣言。だが王弟に謁見すると「もちろん喜劇を上演してくれるんだろうな?」と念を押される。戻ってきたスランプのモリエールにある女性が「母親が病気だ」と告げにくる。13年前。1644年、22歳の駆け出しの劇作家モリエールは前年に旗揚げした劇団の借金が膨れ上がり、債権者から追われていた。父親から借金の肩代わりを断られた彼は、ひょんな事から金持ちの商人ジュルダンに窮地を救われる。借金の肩代わりと引き替えに、司祭“タルチュフ”と名乗りジュルダンの演劇指南役として雇われることになったモリエールは……。
2007年モスクワ映画祭観客賞、主演男優賞受賞、2008年セザール賞では脚本賞ほか4部門ノミネート。投獄されてからパリに現れるまでの若きモリエールの空白期間をイマジネーションで埋める。『恋におちたシェイクスピア』で劇作家シェイクスピアが悲恋の実体験を劇へと昇華させていったが、フランスでもモリエールが同じ事をしていた、という設定で作品のパロディが次から次へと登場。
裕福な商人で貴族に娘を嫁がせたいと頑張るジョルダン夫妻とドラント伯爵の関係は「町人貴族」
モリエールの偽名となる神父の名前と自らを信仰厚い人間と思わせておいて金持ちの妻に言い寄る件は「タルチュフ」
ジョルダンの作品をモリエールが貶し美貌の未亡人セリメーヌがずばずばと社交界諸氏の人物描写をする件は「人間嫌い」
娘の結婚を阻止するためにとモリエールとジョルダン夫人がでっち上げた海賊誘拐事件は「スカパンの悪だくみ」
ジョルダンの娘と恋人が音楽教師と生徒に扮して即興のオペラで思いを伝えあう場面は「病は気から」など
モリエール作品をうまく散りばめながら、喜劇作家モリエールの変身を苦い失恋と共に描く。モリエールファンならこたえられないだろう。
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