2016/12/29(木)15:42
トルーマン・カポーティのパーティで出会った犬が ルドルフ・ヌレエフと暮らしたら~絵本『ヌレエフの犬 あるいは憧れの力』
みなさん、こんばんは。
明日は仕事納めです。電車が随分と空いてきました。昨夜はまた地震があり落ち着きません。
大きな地震がないといいのですが。
こちらは有名な作家から有名なダンサーに預けられた犬の物語です。
ヌレエフの犬 あるいは憧れの力
Nurejews Hund Oder
エルケハイデンライヒ(著者),三浦美紀子(訳者),ミヒャエルゾーヴァ(絵)
世界的に有名なバレエ・ダンサー、ルドルフ・ヌレエフは、ニューヨークの作家トルーマン・カポーティのパーティで、ぶかっこうでパッとしない毛色の太った犬と出会った。カポーティから半ば押しつけられた格好で、この犬と暮らす事になったヌレエフは、彼をオブモーロフ(怠惰)と名付ける。やがてヌレエフが死に、オブモーロフは、ヌレエフと同じ亡命ロシア人であるピロシュコヴァに引き取られる。
『エーリカあるいは生きることの隠れた意味』に続くハイデンライヒとゾーヴァのコンビ作。まるっとしたフォルムの人達 と、同じくまるっとした犬・オブモーロフが過ごした日々を、虚実取り混ぜて描く。後半部分を読んでいて、思い出したのは『ごんぎつね』。いろいろな悼み方があるけれど、西洋はやっぱり派手で綺麗だな、と。見ていただけの犬にインスピレーションを与えるなんて、さすが天才ヌレエフ。
尚、オブモーロフについて知りたい人には、ニキータ・ミハルコフの『オブモーロフの生涯より』という映画がある。
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