映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。国会が全く進んでいませんね。
アメリカ大統領も今までのようにただ仲良しを演出してはくれません。
どうするんでしょう。

さて、今日はアル・パチーノとクリストファー・ウォーケンが訳ありの友人を演じた作品を紹介します。

ミッドナイト・ガイズ
STAND UP GUYS

出演
アル・パチーノ　クリストファー・ウォーケン　アラン・アーキン　ジュリアナ・マルグリース

　28年の刑期が終了したギャングのヴァルは、かつての仕事仲間ドクと久々の再開の喜びをかみ締めていた。一方、ドクは組織のボスから翌朝10時までにヴァルを殺害するよう命じられていた。その後、彼らは車を盗み出し、3人目の仲間ハーシュを誘ったが……。

　友情を取るか、仕事(或いは大切な人の命)を取るか。｢この二者択一、最近もどこかで見たな｣と思ったら、キアヌ・リーヴス＆ウィレム・デフォーの『ジョン・ウィック』。犬を殺された復讐に立ちあがるウィックを殺すよう命じられるのが、長年の友人のマーカス。依頼は受けるものの、密かにウィックを助けていたマーカスは最後にボスに殺されてしまうが、それでも友情を取る。そういう所にほだされる。

　今回の場合もドクはなかなかヴァルを殺せない。後ろ手に銃なんぞ持ってるから隙を見て殺すのかと思いきや、店に連れていってくれるわ、薬局強盗につきあうわ、本当にいい奴。

　余計な事を言い合わない彼等の関係性がいい。ドクが一言も言わなくてもヴァルは彼が自分を殺すよう命じられたのを察しているし、いざその事を明かされた後も「なぜなんだ」「逃がしてくれ」とは一度も言わない。他の事に関してはあれだけ言いたい放題なのに、ドクがそんな事をするなんてよっぽどの事だろうと思ってる。期限まで精一杯遊びまくろうとすぐ切り替えて潔い。途中参加のハーシュが施設を抜けだして、羽目を外した挙句死んでしまう。突然その事を知らされた娘（ジュリアナ・マルグリースが演じる、なんと看護婦役でERみたい）が連れてこられるが、普通なら怒ってもいいはずなのに、全く二人を全く責めないところも、三人のこれまでのつきあいの深さを感じさせる。

　パチーノもウォーケンも若い頃はぎらぎらしていたのに、皺が適度にできていいおじいさんに。ただし、おじいさんになってもぎらぎらして侮れない所はあるけれど。アーキンは一足先にじーさまになったって感じ。ウォーケンの何かを抱えてぐっと堪えている表情のいいことったら。
　



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