2018/09/25(火)06:26
死を選ぶ青年に付き添う看護師~映画『あなたの腕で抱きしめて』
みなさん、こんばんは。
大学時代の先輩が亡くなりました。まだ若いのですが心臓が弱かったようです。
自分の死期が自分で決められたらどうするか?日本ではまだ違法ですね。
シリアスなテーマの映画を紹介します。
あなたの腕で抱きしめて
I DINE HAENDER/IN YOUR ARMS
デンマークの首都コペンハーゲン。病院で働く孤独な看護師マリアは、不治の病で余命まもない青年ニールスに惹き付けられた。彼の死期が迫る中、二人の熱情は燃え上がる。自らの死を希望するニールスに、マリアは周囲の反対を押し切り、安楽死が認められたスイスへ旅立つのだった…。
合法的に安楽死が認められている国スイスに旅立つ二人。ニールスの自殺を止めたショックからなのか、それまでも同じだったのか、衝動的に男性と関係を持つマリア。ニールスの方は明らnnかにマリアを意識していて、出勤してきたマリアに「最後にしたのはいつ?」とかわざと厭がる質問をして困らせる。「他者に関心を持つということは、まだ生の世界に惹きつけられているということではないの?」と言いたくなるが、ニールスの決意は変わらない。だめもとで明かした息子の存在も、彼をこの世に留めておかない。
恐らく病気はALSだと思うが、ALSの人が皆この決断をするとは思わないで欲しい。闘病の末に亡くなった人もいる。辛さを体験しているわけではないので誰に対しても「耐えてでも生きられるだけ生きて」とは言えないが。
邦題が甘すぎ。というより、これくらいにしないと手に取ってくれないと思ったのでしょう。さすが『奇跡の海』のラ―ス・フォン・トリアーが制作に関わっているだけある。ヒロインに優しくない。恋愛要素がないわけではないが、男性の決意が揺るがないので先のない恋だ。中身はかなりシリアス。尊厳死の過程も恐らく実際に合わせてる。薬の効能を説明して意思を確認し「さあこの薬を飲めば死ぬ」という時まで相手の最終意思を確認して、その一部始終をビデオ録画する。音楽を聞きながら逝くという希望は叶えるが、苦しくなったニールスが途中で水を所望しても拒否する。薬が薄まってしまうのを防ぐためだ。とても情に溺れていてはできない。
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