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2018/12/15(土)00:20

Magnificent Seven『七人の侍』ならぬMagnificent Nineの語られざる活躍~映画『殿、利息でござる!』

日本映画(350)

みなさん、こんばんは。ドラマは最終回が続きますね。 大河ドラマで大久保利通を演じた瑛太が出演している映画を二つ、続けて紹介します。 映画殿、利息でござる!を見ました。 殿、利息でござる! The Magnificent Nine 出演 阿部サダヲ 瑛太 妻夫木聡 竹内 結子 草笛 光子 寺脇 康文 堀部 圭亮 松田 龍平 山崎 努 千葉 雄大 磯田 道史 監督&脚本 中村 義洋  江戸中期、財政の逼迫した仙台藩が領民へ重税を課したことで破産や夜逃げが続出し、小さな宿場町・吉岡宿は困窮し切っていた。このままではダメだと考える商人・穀田屋十三郎と同志たちは、藩に金を貸し付け毎年の利息を住民に配る「宿場救済計画」を考えつく。町の存続を図るため、前代未聞の金貸し事業を成功させるべく、彼らは私財を投げ打ち……。  冒頭、夜、壺に金を落としながらニヤニヤする山崎努さん演じる浅野屋。いかにも強欲商人らしいショット。がらがらと大八車で荷物を運ぶ夜逃げの一行を呼び止め「うちに借金があっただろ」 ここから現代へ飛ぶので、視聴者はてっきり商人が「借金払うまで夜逃げなんて許さない!」と冷酷に言い渡したのかと思い込む。しかし実際に何と言ったかは後半でわかる。出来すぎの感があるくらい、宿場町の人々は皆善人。自分のアイデアが「どこかで反対されるだろう」と楽観していたら、あれよあれよという間に肝煎→大肝煎にまで広がって「ひええどうしよう!」と困ってしまう、わかりやすい篤平治。「藩に貸し付けて利子を取る儲け話」だと思い込んで二口も申し込んできたのち、真相を知り一旦は断るが、名誉欲に駆られてまたもや申し込んでくる両替屋と、宿場の女将目当てで金を出そうとする穀田屋は、純粋な善意からではないが計画に一口乗る。父譲りの強欲と思わせておいて、最後に金を貯めていた理由を明かす妻夫木聡演じる浅野屋。自分たちの利益は一切もらわず、利益で宿場町の伝馬役をまわそうとする庶民が善、出せるものならどこまでも搾り取ろうとする出入司の萱場が、悪を一手に引き受けている。 『武士の家計簿』の原作者・磯田道史による「無私の日本人」の一編「穀田屋十三郎」を映画化。 殿、利息でござる!【Blu-ray】 [ 阿部サダヲ ]​​楽天ブックス​

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