2020/01/06(月)21:45
ゴミ溜めから放たれる正義の鉄槌~映画「トラッシュ! -この街が輝く日まで-」
みなさん、こんばんは。正月でゴミ捨てがストップしていたのですがマンションのごみ置き場には「やめて下さい」と言ったにもかかわらず沢山のごみが。ルールを守ってゴミを捨てて欲しいものです。
さて、こちらの映画にもゴミが出てきます。
トラッシュ! -この街が輝く日まで-
Trash
出演
ルーニー・マーラ マーティン・シーン
監督
スティーヴン・ダルドリー
脚本
リチャード・カーティス
男は愛娘の棺を涙を浮かべて見つめる。やがて彼は複数の人物に追われ、持っていた財布をゴミ収集車に投げ入れる。その収集車は集積場へ。引きずられていく男の命は短い。ブラジル・リオデジャネイロ郊外でゴミ拾いをして暮らす3人の少年は、ある日ゴミ山で一つの財布を見つける。その財布には世界を揺るがすとんでもない秘密が隠されていたことから、警察も総力を挙げて捜索に乗り出す。少年たちは「正しいことをしたい」と財布に隠された謎を解明すべく、警察のしつこい追跡をかわし命懸けで真実を追い求めていくが……。
刑務所に入ると面会に金、囚人の持ち物を渡すのにも金、警察は権力者の手先となって、正義の告発を隠蔽しようとする。少年達に向けられるセーフティネットはなく、ボランティアで来てくれる外国人女性と牧師の善意によって、辛うじて次の一日が成り立っている。牧師や女性が少年たちと―たとえ話においても―未来について語られることはない。自分たちがずっとここにいられないことを知っているからだ。
普通ならば財布を渡して金をもらって終わりになるところだが、少年のひとり、ラファエロが正義に拘ったために警察に追われることになる。本作では最後の最後になるまでほとんど大人が手助けしない。牧師は「財布を渡して忘れろ」と極めて現実的な解決法を示し、助けてくれた女性は拘束されてしまう。子供でしかできない方法で彼等は悪者たちを出し抜いて正義を追及していく。教養を積み、社会的地位がある大人よりも、ろくに倫理やら社会機構やら―英語すら―学んだことのない子供たちの方が、正しい答えを導き出しているところが本作の魅力だ。主演三人はオーディションで選ばれた。
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