2019/12/30(月)00:09
ジョン・コナー 未来の父と出会う~映画『ターミネーター4』
みなさん、こんばんは。いよいよ年の瀬ですね。
さて、今日から3日間クリスチャン・ベール出演作の紹介をします。
ターミネーター4
TERMINATOR SALVATION
出演
クリスチャン・ベイル サム・ワーシントン アントン・イェルチン
マイケル・アイアンサイド ヘレナ・ボナム・カーター ブライス・ダラス・ハワード
監督
マックG
音楽
ダニー・エルフマン
2003年、刑務所で囚人マーカス・ライトの処刑が行われようとしていた。彼は癌を患うセレーナ・コーガン医師の勧めにより、彼女の実験のため献体することに了承する。 “審判の日”から10年後の2018年。母からの「父親カイル・リースを過去に送り届けろ」というメッセージや、周囲からの“救世主“という視線に悩みながらも人類軍の指導者となり、機械軍と戦うことを幼いころから運命づけられてきたジョン・コナー。今や30代となった彼は、人類滅亡をもくろむスカイネットの猛攻が開始されようとする中、ついに人類軍のリーダーとして立ち上がることになる。
マーカスがカイルと先に知り合い行動する中で、食べ物にかぶりつくカイルとその連れに対してそれよりガタイのいいマーカスは食べようとしない。「お腹が空いてないのか」と女性に聞かれるがその後もマーカスの食べるシーンはない。カイルは4日前のコヨーテさえ食べようとしているのに。つまり、それくらい人類は飢えている状態が長いということだ。ここでマーカスの正体がうっすらと示される。
本編はカイルとジョンの父子物語(年齢逆)でもあるが本当の物語の主役はマーカスである。救世主の父で今はまだティーンでしかないカイルを兵士として鍛え、傷だらけになりながら守り続ける。それなのにいざ正体が明かされると人類軍から敵とみなされるという報われなさよ。知らずに植え付けられた目的を知り、アイデンティティに悩みながらも最後は自分で決める。決められた人生に抗うのは、人類の千倍特許ではないのだ。人類と機械の全面対決にマーカスのような存在があったことが、後にジョンが母親を護る存在としてあのタイプを選んだ理由になったのかもしれない。
アーノルド・シュワルツェネッガーの代表作となった大ヒットSFアクション3部作の新生シリーズ第1弾だったが興行的に失敗し、シリーズ化は白紙に。シュワルツェネッガーにも酷評される。2007年から2008年にかけて全米脚本家組合のストライキが起きたことや、クリストファー・ノーラン監督の弟で、『ダークナイト』や『インターステラー』を手掛けた脚本家のジョナサン・ノーランが先約のため離脱したことが作品に悪影響を与えたとされる。
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