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2020/01/13(月)00:05

ジェームズが本当に行きたかったところは~映画「僕が星になるまえに」

ベネディクト・カンバーバッチ(23)

みなさん、こんばんは。ヘンリー王子の皇籍離脱騒ぎでイギリスは騒然としていますね。 昨日に続いてベネディクト・カンバーバッチ出演作を紹介します。 ヒュー・ボネヴィルも出演していますよ。 僕が星になるまえに THIRD STAR 出演 ベネディクト・カンバーバッチ ヒュー・ボネヴィル トム・バーク 29歳の誕生日を迎えたばかりの青年ジェームズは、末期ガンを患い余命いくばくもない。彼に「世界で一番好きな場所」に連れて行ってほしいと頼まれた3人の親友たちは、体の自由が利かなくなっているジェームズをカートに乗せて旅立つが、旅は思いがけないトラブルの連続だった。やがて目的地を目前にジェームズの病状が悪くなり……。 冒頭のモノローグ。画面は真っ暗なままカンバーバッチのイケメンヴォイスだけが響いてくる。 「 James Kimberly Griffith. See I... The thing about life is... Oh, what was I gonna say? The thing about life is... I'm 29 today. Won't see 30. But I'm uh... I'm okay. Really. Okay.ジェームズ・キンバリー・グリフィス 思うに人生というものは 何の話だった?人生というものは」笑い出す「僕は今日29歳になった 30歳にはなれない それでいい 本当にそれでいい」 ちょっと見ただけではわからない原題=Third Starの意味は『ピーターパン』から取られている。皆ジェームズの行きたい所はパラフィンドルだと思っているが、彼は違うという。「夜明けの方向へずっと真っ直ぐ行って3番目の星を右に曲がるんだよ」これはネバーランドの事を言っているが、ピーターパンでは【2番目の星】になっている。指摘されたジェームズは「ああ、だから僕はいつも間違っているんだ」という。ネバーランドでは年を取らない、つまり死なない。ジェームズの願いがわかる。  旅の仲間は父親が作家で自身は広告マンのマイルズ。彼とは長年疎遠だったことが明かされる。7年もつきあっている彼女がいるビルはテレビ番組を制作している。彼は若い頃環境運動に熱心だった名残で木を持ってくる。もう一人はディヴィ―。現在は失業中でジェームズの世話人をしている。彼等の旅はそぎ落とす旅だ。最初はカートに乗っていたジェームズが、やがてカートが壊れ、友人に背負われて歩く。持ってきた花火は途中の浜辺で使ってしまい、テントすら2つのうち1つを火事でなくす。  三人の中にあったジェームズへのわだかまりも旅の過程でそぎ落とされる。余命わずかのジェームズが、かなり辛らつに3人の今の生き方を批判したことに始まって、それぞれが思っていたことを吐露してゆく。それでも決裂しないのは、それまでの友情があったからだ。 ダウントン・アビーの商才のない伯爵を演じていたヒュー・ボネヴィルが、ジェームズ達と離れ島で出会う男に扮する。伯爵時代はぱりっとしたスーツばかり着ていたが、今度は裸でややだらしなくなったぽっこりお腹まで見せてくれる。キャラクターも全く異なるので彼のファンはぜひ一聴をば。 ベネディクト・カンバーバッチが映画初主演を果たした人間ドラマ。カンバーバッチは当初がん患者らしく頭を剃るつもりだったが『Sherlock』収録のためにできなかった。 ​僕が星になるまえに [ ヴォーン・シヴェル ]​​楽天ブックス​

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