2020/03/04(水)00:00
「ブルータスよ お前もか」のあの人も 美貌の皇妃も 皆凶刃に斃れた そして今も~『暗殺が変えた世界史 上:カエサルからフランツ=フェルディナントまで』
みなさん、こんばんは。オシドリ夫婦で有名だった野村克也元監督が亡くなりましたね。
今日はおっそろしい観点から見た世界史の本を紹介します。
暗殺が変えた世界史 上
Assassinés
カエサルからフランツ=フェルディナントまで
ジャン=クリストフ・ビュイッソン
原書房
最初の暗殺者は誰だったのか記録には残っていないが、先のアメリカによるイラクにおけるイランの司令官(ややこしいな)に至るまで、暗殺の歴史は続いている。上巻収録は以下の内容。
1 ユリウス・カエサル
腹心の裏切り――ローマ、紀元前四四年三月一五日
2 アンリ三世
修道士と「暴君」――サン=クルー、一五八九年八月一日
3 マクシミリアン・ド・ロベスピエール
殺された殺人者――パリ、一七九四年七月二八日
4 エイブラハム・リンカン
南部の復讐――ワシントン、一八六五年四月一四日
5 マクシミリアン・フォン・ハプスブルク
張り子の皇帝――ケレタロ(メキシコ)、一八六七年六月一九日
6 アレクサンドル二世
皇帝狩り――サンクトペテルブルク、一八八一年三月一日
7 オーストリア皇后エリーザベト、愛称シシィ
呪われた魂と悪霊にとりつかれた魂――ジュネーヴ、一八九八年九月一〇日
8 オーストリア皇太子フランツ=フェルディナント
ヨーロッパが終わった日――サラエヴォ、一九一四年六月二八日
シェイクスピアの史劇よろしく何度も「気を付けるように」と言われており、念をいれて妻が「お願い!今日は行かないで!」と懇願したにも関わらず行ってしまったカエサル。暗殺を恐れてキャラント=サンクという親衛隊を侍らせていたにも関わらず、最も近くに暗殺者を引き入れてしまったアンリ三世。貴賤結婚をも乗り越えたのにその暗殺が文字通り歴史を変えてしまったハプスブルグ帝国皇太子夫妻。
いずれの暗殺犯も自分だけにしかわからない信念を抱いていてちょっとやそっとの事では揺るがない。
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