2020/03/27(金)00:00
今度の主人公は妹!そして続編があるらしい~ファンタジー「 レジェンダリー 魔鏡の聖少女」
みなさん、こんばんは。イタリアとスペインの死者数が中国を越えましたね。
さて、今日も昨日に続いてシリーズ第二作の紹介です。
第一作は姉が主人公でしたが第二作は妹が主役を張ります。
レジェンダリー 魔鏡の聖少女
Legendary
ステファニー・ガーバー
キノブックス
前作のカラヴァルの打ち上げの翌朝、なぜかちゅーの記憶だけは鮮明なスカーレットの妹テラことドナテラが目覚めると、横にはちゅーの相手ダンテがいた。奔放イメージを振りまく割には純な彼女は、本当の目的のために再びカラヴァルに身を投じることに。
前回のカラヴァルが終わって間もなくまた開かれるなんておかしくね?と思った読者には、前回あまりよく見えなかった物語世界の片鱗が見えてくる。スカーレットとドナテラの父親は島の総督に過ぎず、島も含めた為政者がメリディアン帝国を治めるエランティン女王、彼女の誕生祝いにカラヴァルが開かれるというわけ。自由気ままに開かれるイベントかと思ったらそれなりに為政者にも気を使わないといけないらしい。
前作ではスカーレットの運命をスタッフと共に後ろから操る側―つまり物語の裏側を知る立場―にあったテラだが、今度は彼女がスカーレットに成り代わり、目的を果たすためにゲームの勝者となろうとする。相変わらずゲームの主催者レジェンドの正体は見えず、スカーレットと同様、なぜか彼女に付きまとうイケメンが二人も現れる。
今回はキスも重要なイベントで、女の子はキスされたら死んでしまうが、本当の恋人に出会えた時救済が訪れる『雪の女王』のカイみたいな呪いを背負ったハートの王子というキャラクターが登場。また、女王の統治する世界を、レジェンドが破壊しようとしている節もあり、阻止するためにレジェンドの正体を明かそうとする勢力との間でテラは翻弄される。勿論翻弄されるのはこれだけではなく、ガールズものに必須の恋愛にも翻弄される。
姉妹の物語が終わって、これで決着するかと思いきや、まだ続編があるそうだ。今度は新キャラクターを登場させなければなるまい。
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