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2020/04/09(木)00:00

作者に代わって おしおきよ!皆ウィッカム嫌いなんですね~小説「書評投稿 高慢と偏見、そして殺人〔ハヤカワ・ミステリ1865〕 高慢と偏見、そして殺人」

海外のミステリー&ファンタジー小説(707)

みなさん、こんばんは。イギリスのジョンソン首相がえらいこっちゃ! 今日は高慢と偏見シリーズ最終回。こちらはミステリバージョンです。 高慢と偏見、そして殺人 Death comes to Pemberley P・D・ジェイムズ ハヤカワ・ポケット・ミステリ・ブックス  原作を読んで「金は貰えるわ結婚はできるわ職場と住まいは確保できるわ、ワルなのにこんなにいい目にあっていいものか!」と思った現代人がどれくらいいたかという事がよくわかった。彼等の怒りの矛先はウィッカムだ。エリザベスにちょっかいを出し、妹リディアと駆け落ちしたにも関わらずこんなに厚遇される理由は、エリザベスとダーシー“様”が結ばれるきっかけを作ったというただ一点のみだ。  だからなのか二次創作でのウィッカムの扱いは酷い。『高慢と偏見とゾンビ』では「もう悪さができないようにこうしてやろう!えい!」とばかりの扱いを受けるし(リディア本当に結婚していいのか?)本編でも最初は「殺された!」次は「殺人事件の容疑者だ!」現場で酔っ払うわ自白とも取れる発言をしてびーびー泣くわ、誠にかっこ悪い。江戸の敵を長崎で、なのか、ファンの恨みはげに恐ろしい。  エピローグで結婚から六年後までの流れがさらっと描かれるので、原作を読んでいない人も粗筋を知る事が出来る。「主役が探偵をやった方が面白いのに」という意見もあったが、あまり時代を逸脱しても仕方がない。今回フィッツジェラルド大佐とウィッカムの変貌に驚いたが、これもまた思い入れのあるキャラクターがそれぞれ異なるので、全ての高慢と偏見ファンの要求を満たすのは難しい。 ​高慢と偏見、そして殺人 (Hayakawa pocket mystery books) [ P.D.ジェームズ ]​​楽天ブックス​

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