2020/11/18(水)00:02
宇宙に現れたばかうけ! いいえ違います テッド・チャン小説原作 映画「メッセージ」
みなさん、こんばんは。JALも赤字が酷いようですね。
今日もドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品を紹介します。
映画メッセージを見ました。
メッセージ
ARRIVAL
監督
ドゥニ・ヴィルヌーヴ
アカデミー音響編集賞
出演
ジェレミー・レナー エイミー・アダムス フォレスト・ウィテカー
原作
テッド・チャン「あなたの人生の物語」
ある日地球上の何カ所かに、突然黒い卵形の宇宙船が降り立つ。世界中が不安と混乱に包まれる中、言語学者のルイーズは宇宙船に乗ってきた者たちの言語を解読するよう軍から依頼される。18時間おきに112分間だけ入り口が開く飛行物体の内部に入り、透明の壁越しに現れる異性物“ヘプタポッド”が印す謎の文字の分析に当たる。彼らが使う文字を懸命に読み解いていくと、彼女は時間をさかのぼるような不思議な感覚に陥る。やがて言語をめぐるさまざまな謎が解け、彼らが地球を訪れた思いも寄らない理由と、人類に向けられたメッセージが判明し……。
エイリアンが来襲するとやたら「すわ、侵略だ!」とあたふたする民衆という構図が定番だ。本編も序盤の流れは踏襲する。しかし彼等との最前線に立つのが、政府関係者でも軍人でもなく(彼等の関与はあるが)ルイーズという学者である点が、その後の展開を変える。独特のパフォーマンスしか外見に出てこないエイリアンと、何とかしてコミュニケーションを取ろうとするルイーズは、時には母親のようにエイリアンと接する。
テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」が原作。邦題タイトルにある“あなた”はルイーズだ。謎を解いてゆく過程で、現在独身であるはずのルイーズが、娘を難病で失い、夫と離婚する未来のビジョンを垣間見る。なぜ彼女だけが未来を見ることができるのか。もともとそういう性質ではなさそうなのに。その謎を解いてゆくことが、私達が普段持っている時間に対する概念を覆すことになる。
原作は優れたSF作品に贈られる権威あるネビュラ賞を獲得したほか、SFマガジン(早川書房刊)が発表した「オールタイム・ベストSF」の海外短編部門の第1位に輝く。「ブレードランナー 2049」撮影前の監督としては初のSF作品になる。宇宙船が日本で売っているせんべい“ばかうけ”に似ていると公開当時評判になり、日本ではコラボも行われた。
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