2021/01/09(土)00:00
やってくる大恐慌 そしてあの人の影が ドラマ「バビロン・ベルリン」Season3
みなさん、こんばんは。トランプ大統領は最後まで跡を濁しまくる退陣になりますね。
煽った暴動で死者まで出して。
昨年放送されたバビロン・ベルリンの最新シリーズが放送されました。
バビロン、ベルリンSeason3
Babyron,Berlin
■キャスト
フォルカー・ブルッフ
リヴ・リサ・フリース
■スタッフ
監督:トム・ティクヴァ、アヒム・フォン・ボリース、ヘンドリック・ハンドレーグテン
第1話
刑務所から釈放され、エドガー邸へ向かうヴァルター・ワイントラウブ。しかし彼を待つエドガーに悲報が入る。彼らが巨額を投資する映画の撮影中、主演女優の頭上に照明が落下したのだ。果たして事故なのか、殺人なのか。殺人であればエドガーたちは大きな借金を背負うことに。ゲレオン率いる刑事たちが現場に到着すると、プロデューサーのベルマンは事故だと主張。しかし現場検証の結果、殺人の可能性が浮上する。一方シャルロッテは刑務所にいるグレータを訪ねるが、面会を拒否されてしまう。
第2話
ゲレオンはベンダ殺害への国家社会主義党の関わりを確信するが、ヴェント行政長官に捜査を阻まれてしまう。ヴェントは警視総監に5月1日のデモ隊への発砲の責任を取り辞任するよう迫る。一方ベティ・ヴィンター殺害事件では、別の女優が幽霊のような姿の男を見たと証言。ベティが夫と不仲だったことをほのめかす。映画製作に多額の投資をしたエドガーとヴァルターは、プロデューサーのベルマンを脅し無理やり撮影を続行させる。ゲレオンは事件当時、撮影所で照明を担当していた男を捜し出すが…
S3冒頭は遂に来た大恐慌。男が首を吊り部屋には盛大に紙屑となった札束がバラ巻かれている。そして一層民衆のナチへの傾倒が強まる。時間を遡り空前の好景気にようやく敗戦国の沈滞から復活しつつあるドイツで娯楽産業が芽吹くが殺人事件が水を差す。ゲレオンが抱える闇も深い。
第3話
ヴェント行政長官は孤児院にいるグレータの赤ん坊を見つけ出し、彼女の供述を変えさせようともくろむ。カテルバッハはルフトハンザが国防軍を違法に支援していることをつかみ、その記事を掲載するようテンポ新聞のハイマン編集長に訴える。しかし証拠となる文書や写真がない限り掲載はできないと言い渡されてしまう。一方、映画撮影所ではベティの代役の選考が行われることに。捜査で居合わせたゲレオンとシャルロッテは、撮影所内でベティとクレンピン殺害の容疑者が着ていた服を目にする。
第4話
グレータは自分を唆したのは国家社会主義者ではなく共産主義者だったと供述を覆す。ベティ・ヴィンター殺害事件では、夫の関与を疑う証言が得られる。グレーフはベンダ殺害の機密文書の入手に成功。苦労した過去とゲナート課長が恩人であることをゲレオンに明かす。一方シャルロッテは、姉の目の病気がわかり大金が必要になる。そして母親が残した遺品は、彼女の父親であることをほのめかす愛人からの手紙だった。そんな中、撮影所での事件に関わるダンサーのヴェラと楽しい一夜を過ごす。
警察内部の対立により証拠が隠されて捜査が進まない。民衆の預金調査をすると皆ある金ではなくない金を投資につぎ込んでいてバブル崩壊は間近と気づく者は気づく。何だか先だってのサブプライムローンを彷彿とさせる展開。子供を人質に取られついに偽証に屈した女囚の今後は。
第5話
トリスタン・ロートが主催する土星同胞団の集いに潜入するゲレオンとシャルロッテとベーム。謎めいた儀式の途中、しびれを切らしたベームはロートの逮捕を主張する。エドガーとヴァルターは自分たちを陥れる者を突きとめるべく、地域のギャンググループを一同に集め、裏切り者を探し出すよう訴える。一方、政治警察が所有するリストの中にカテルバッハの名前を見つけたゲレオン。何のリストか不明なものの、用心するよう本人に警告する。そして迎えたグレータの判決日。果たして彼女の運命は?
第6話
テンポ新聞は国防軍のスキャンダルを扱う記事の掲載を検討する中、突撃隊の襲撃に遭う。家主のベーンケが記事を書いたカテルバッハをかくまい、編集長のハイマンに無事原稿を届ける。ゼーガース大将の娘マルは、リッテン法律事務所でボランティアをする法学部の学生だ。ニッセン家での会合に嫌々参加し、ヴェント大佐と議論を交わす。一方ゲレオンは、ベンダ殺害事件の機密文書にあったリストから、彼を殺害した真犯人を探り出す。シャルロッテはベティ・ヴィンター殺害事件の新たな証言を得る。
がちがちの国粋主義者ゼーガース大将の孫娘マルはグレタの弁護を引き受けた正義の人リッテンのボランティア。真実の記事を書こうとするカテルバッハもまた追われる身に。大恐慌が起こる前からじわじわと人々に忍び寄る粛清の影。背後には誰が。
第7話
グレータにベンダ殺害をけしかけた男を特定したゲレオン。グレータなど知らないと言い張る男を署に連行し、彼女と対面させることにする。シャルロッテはヴェラの告白により、映画撮影所で起きた殺人事件にヴァルターが関与している可能性をつかむ。同じ頃、記録課のウルリヒたちも殺されたヴィンターの遺留品から手がかりを発見する。一方、ドイツの金融市場が大崩壊すると予想するニッセンは、仲間たちを招集して大規模な投資を提案。株式の空売りで莫大な利益を得ようと持ちかける。
第8話
釈放されたフリッツことペヒトマンは、その足でヴェント大佐の元を訪れ見返りが欲しいと脅す。一方病院では、入院中のゲレオンにヘルガが妊娠したことを告げる。エドガーはヴァルターが犯人であることに確信が持てず、ゲレオンを問いただす。そしてその隙にヴァルターを外に連れ出し、シュミット医師が電気ショックで彼を目覚めさせる。意識を取り戻したヴァルターは、真犯人が別にいることをほのめかす。そしてシャルロッテは姉の手術代を稼ぐため、いかがわしいショーに出演するのだった。
子供のために自らの命を捧げる母グレタがいれば望まれぬ妊娠のため子供を殺そうとするヘルガ。息子モーリッツに語りかける少年から“総統”の一言が。未来のヒトラーユーゲント?投機に走る人々がいる一方で姉の手術のために二度と戻らないと決めた世界で恥ずべき行為をするロッテ。
第9話
ヴォルターを誘拐した容疑で警察に逮捕されたエドガー。彼は関与を否定し、殺人事件の真犯人は彼の存在を抹殺したい者だと主張する。ヴェント行政長官は政治警察からの召喚状を無視したとしてカテルバッハの部屋を捜索。かつての同居人であるゲレオンを同行させる。一方、母親とのホテル暮らしを嫌い、ゲレオンの家に戻りたいと願うモーリツ。そのことをヘルガに伝えるため、ゲレオンは彼女がいるホテルへ向かう。そこで彼が目にしたのは、アルフレッド・ニッセンと楽しそうに話すヘルガだった。
第10話
警察に招かれたシュミット博士は霊媒を通じヴァルターの行方を捜す。すると霊媒はその場にいる捜査関係者の事件への関与を示唆する。ゲレオンは記録課の調査結果に懐疑的になりつつも、現場で発見したナイフの指紋照合を依頼する。一方エスターはエドガーの反対をよそに映画の撮影に参加し、エドガーはヴァルターに決別を告げる。ニッセンは自らの計画を母親に話すが、冷たくあしらわれショックを受ける。ゲレオンがケスラーの家を訪ねると、そこにモーリツが現れ、目の前で事件が起こる。
遂に結ばれるゲレオンとシャルロッテ。大恐慌で一人勝ちするはずだったアルフレッドの目論見が堅実な女刀自の判断で台無しに。愛らしいバンビの絵本をトニに読ませていた男性の目的が遂に明らかに。不衛生な堕胎手術でヘルガが死ねばモーリッツは(姿を見せないのに崇拝されている)総統に傾くだろう。
第11話
鑑定を頼まれていたナイフからヴォルターの指紋が見つかったと報告するウルリヒ。シャルロッテが指紋照合の結果に不備を見つけて疑問を投げかけると、彼は思わぬ行動に出る。その後、妄想の中の聴衆を相手に連続殺人事件の真相を語るウルリヒをゲレオンが目撃する。ヴェントはベンダの日記を入手。メーデーの暴動についてツェルギーベル警視総監がウソの証言をしていたことをつかみ、彼に辞任を迫る。一方、ヘルガはアルフレッドから自殺をほのめかす手紙を受け取り、急いで彼の邸宅へ向かう。
最終話
グレータの死刑執行日、リッテンはそれを阻止するための根拠となる法律を見つける。判事による執行停止命令書を手に、シャルロッテは急いで刑務所に駆けつける。ゲレオンはヴェントがベンダ殺害の黒幕であることを本人に問いただし、決定的な証言を得る。次期警視総監の任命を待つヴェントだったが…。一方、連続殺人事件が解決し、エドガーらは真犯人に制裁を下す。映画は無事に完成し、華やかな上映会が行われる。そして暴落の日を迎えた証券取引所は、人々が押し寄せ大混乱に陥るのだった。
見せかけの繁栄の最後の仇花のようなつぎはぎの映画。最終話が冒頭に戻り嫌味な同僚すら救おうとするゲレオンが手に取るのは『我が闘争』。目前で阻まれる行政長官の野望。しかし彼のバックの勢力の今後を考えるとそれもいつまでかシリーズを通じて登場しなかったあの人の登場はいつ?