映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさん、こんばんは。ミャンマーのクーデター心配ですね。

さて今日はジェイク・ギレンホールが驚くべき肉体改造を行った映画を紹介します。
サウスポー
SOUTHPAW

出演
ジェイク・ギレンホール　フォレスト・ウィテカー　レイチェル・マクアダムス

監督
アントワン・フークア

音楽
ジェームズ・ホーナー

　怒りを力に変える過激な戦闘スタイルのボクサー、ビリー・ホープは、同じく施設育ちの妻と娘と幸せな日々を送っていた。ところが試合にまつわるいざこざで挑発されたのが原因で妻を亡くす。生きる気力をなくした彼は世界チャンピオンの座から転落し、まな娘とも離れ離れになってしまう。全てをなくしたビリーはアマチュアボクサーのトレーナーを務めるティックの協力を得て、栄光と娘の信頼を取り返すため再起を図る。

　ボクサーを演じる俳優の宿命として肉体改造があるが、ジェイク・ギレンホールも決めてきた。最初に大幅に筋肉をつけたのは『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』二の腕の太さったらない。これまで純朴な青年を演じてきた彼がアクションを披露。スクープ写真をものにせんとする記者を演じた『ナイトクローラー』では痩せて眼だけがぎょろぎょろ。そう、彼は痩せると目が大きくなる。それによって主人公の渇望と執念がより強調される。

　フォレスト・ウィテカー演じるティックは『あしたのジョー』の丹下段平。金になるプロは教えず、不良少年達が悪い道に走らないようにボクシングをさせながら生活の基本を教えていく。今まで成金としてちやほやされてきたビリーもここで一度生まれ直す。「貧しい生まれの少年が母親を庇って亡くなった」というエピソードが出て来るように、アメリカでは当たり前のように銃が使われ、弱い者は容赦なく排除される。強くなければ生き残れない。悪者は最後まで悪で善人は最後まで善人。わかりやすい王道ドラマ。

　アントワン・フークア監督は低予算映画のため、人気作曲家ジェームズ・ホーナーに作曲料を払えなかった。しかしホーナーは映画を気に入り無料で曲を提供。映画公開前に飛行機事故でホーナーは亡くなり、この映画は彼に捧げられている。もともと主役はエミネムにオファーがあった。タイトルのサウスポーも彼が左利きだったからだ。しかしエミネムは彼の音楽面のキャリアに焦点を当てた映画を希望していたため降板し、ジェイク・ギレンホールに決まる。そこでサウスポーの設定も現行のように変わる。クライマックスの試合は本当にマディソン・スクエア・ガーデンで開催された。


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