2022/02/19(土)00:22
ケーリー・グラント&ジンジャー・ロジャース共演 プロパガンダ映画 映画「恋の情報網」
みなさん、こんばんは。北京オリンピックでノルディックスキー複合男子個人ラージヒルが行われ、渡部暁斗選手が銅メダルを獲得しました。今日から2日間ジンジャー・ロジャース主演映画を紹介します。
恋の情報網
ONCE UPON A HONEYMOON
出演
ケーリー・グラント ジンジャー・ロジャース
監督
レオ・マッケリー
1938年、資産家との結婚を夢見ていたミュージカル女優ケイティ・オハラは見事、オーストリアの男爵フォン・ルーバーと結婚。ラジオ通信員のアメリカ人パット・オトゥールは、これをナチスとの関係が疑われるフォン・ルーバーを調査するチャンスだと考えて、仕事先のヨーロッパでケイティを追いかけるうち恋に落ちる。そして男爵が間違いなくナチスだと確信した時、二人が取った方法は?
いやぁ、びっくりしました。この映画の舞台は1938年、製作年が1942年。つまり第二次大戦の真っ最中。映画に行くより男は戦場に赴いているころでしょう。一年前に真珠湾攻撃があってまさに戦争が全世界に広がった頃。まだナチスドイツの勢いが盛んで、果たして米英が勝てるかどうかすらわからないのに、そんな時代にラブストーリーを作れてしまうんですね。撮影なんてどうしたんでしょう。パットは世界中を旅してケイティを追いかけますが、まあロケは無理でしょうね。
映画の中では実際に「ユダヤ人」という言葉に言及し、彼等の難民問題に対処した最初のハリウッド映画の一つでもあります。ヒトラーの生映像も出てくるので、洒落ではないですがまさに生々しい。映画自体は悪役たるヒトラーをこけにするのですが、戦争の行方がもし違っていたら、間違いなくお蔵入りだったのでは。
平和な時代だったらコメディ要素をもっと強く出せたと思うのですが、やはり戦争中なので抑えたのでしょうか?それが理由だけではないのですが、あまりストーリーにのめりこめませんでした。ジンジャー・ロジャースは歌い踊りません。さすがに戦時中なので控えたかと。ケーリー・グラントも脚本が気に入らなかったらしく本当は出たくなかったそうですが、徴兵逃れと言われていたため映画出演に応じたそうです。
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