【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

コメント新着

お気に入りブログ

スター・ウォーズ エ… New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

中山平温泉と石巻(宮… ちーこ♪3510さん

忙しいのでササっと… 天野北斗さん

4月☆ fujiうさぎ=^・^=さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
May 19, 2022
XML
みなさん、こんばんは。中国の雑貨店大手「名創優品(MINISO、メイソウ)」はこのほど、米ニューヨーク・マンハッタンのソーホー地区に新店舗をオープンしたと発表しました。今日から2日間アンネ・フランク関連の書籍を紹介します。
こちらはノンフィクションになります。

エヴァの震える朝 15歳の少女が生き抜いたアウシュヴィッツ​
Eva’s Story
エヴァ・シュロス
朝日文庫

 ベルゲン・ベルゼン強制収容所で病死したユダヤ人の少女アンネ・フランクは、アウシュヴィッツの悲劇のアイコンとして、あまりにも有名だ。父オットーもまた、家族を全て亡くしたことで、悲劇の人物である。

 我々の殆どが知っているのはそこまでで、実はオットーが別のユダヤ人女性と再婚していたことは知られていない。本書はオットーの再婚相手の連れ子であったエヴァの手記とインタビューから構成されている。

 エヴァは収容所での過酷な生活を余すところなく語る。その中には、生き残るためにユダヤ人の遺品を分別したり、父親がSSに気に入られている事を生かして食料を手に入れるなど、他者への慈愛や倫理面で考えれば、納得のいかない描写もある。しかし
「今の私には当時のような激しい苦悩も憎しみもない。そして一方では、人間が善なるものだということも信ずることができなくなっている」
とあるように、綺麗ごとでは生き延びられなかった収容所生活の現実がある。この言葉は、ともすると「過酷な中でも明るさを忘れず生きようとした少女」として半ば神格化されているアンネの『アンネの日記』の中の
「人間の本性はやっぱり善なのだということを、いまでも信じているからです」
へのアンチテーゼである。生き延びるための闘争は生々しい。弱い者は容赦なく切り捨てられ、自分が選ばれなければ隣のあの人が焼却所送りになる。あの悪名高い医師メンゲレもユダヤ人を実験動物として手ぐすね引いて待っている。隙を作らず、少しでも生きられる可能性が高い方を選ばざるを得なかった、生き残った者ゆえの葛藤がある。そのため、後半『アンネの日記』が出版され、ベストセラーになり、いわば彼女のために生きていたオットーと彼を支える母に対して、エヴァの複雑な心境も垣間見える。

 ところで、ナチスの名だたる収容所を解放していったのは、ソ連軍である。エヴァ達はソ連兵に警護されて、オデッサ→イスタンブール→マルセイユ→→パリ→アムステルダムへ4か月かけて帰還する。ソ連兵の描写は、まるで彼らが救世主のようだ。現在、ウクライナ侵攻を進めているロシア兵士の行為が、世界中から称賛されたのは、もう遠い日のことである。


エヴァの震える朝 15歳の少女が生き抜いたアウシュヴィッツ (文庫) [ エヴァ・シュロス ]​​楽天ブックス






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  November 25, 2023 08:26:00 AM
コメント(0) | コメントを書く
[海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル] カテゴリの最新記事


PR


© Rakuten Group, Inc.