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みなさん、こんばんは。アイドルグループ「KAT-TUN」の元メンバーである田中聖容疑者が6月29日夜、千葉県柏市で覚醒剤を所持していた疑いで現行犯逮捕されたということです。田中容疑者は、2月に名古屋市のホテルで覚醒剤を使用したなどの罪で、6月20日に執行猶予付きの有罪判決を受けたばかりでした。この人はもうやめられないんでしょうね。
映画家族を想うとき​を見ました。

家族を想うとき​
SORRY WE MISSED YOU


出演
クリス・ヒッチェン　デビー・ハニーウッド　リス・ストーン

監督
ケン・ローチ

脚本
ポール・ラヴァティ

音楽
ジョージ・フェントン

マイホームを持ちたいと考えている父のリッキーは、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立する。母のアビーは、介護士として働いていた。夫婦は家族の幸せのために働く一方で子供たちと一緒に居る時間は少なくなり、高校生のセブと小学生のライザ・ジェーンはさみしさを募らせていた。ある日、リッキーが事件に巻き込まれる。
『麦の穂をゆらす風』『わたしは、ダニエル・ブレイク』などのケン・ローチ監督が、イギリスのニューカッスルを舞台に、働き方の変化と時代に振り回される家族の姿を描いたヒューマンドラマ。
日本でもUberEatsのような個人事業主のことが話題になった。必ずしも個人事業主になる必要はなく、副業として雑収入届を出してもいいのだが、個人事業主になると、いろいろ経費で落とせるのがポイント。但しそれだけ経費がかかることの裏返しでもある。配達人は委託契約で頼んだ分だけ料金を支払うが、保険を払うわけでなし。届けて拒否されても配達料は払われるがモノは自己廃棄ってもったいない。要するに、いろいろ委託契約は守ってくれるものがないということだ。
　　リッキーも自己負担で車を買うが、その代わりに妻アビーの車を売り払わなければならない。アビーも介護人なので車は必要だが維持費がかかるためやむなく諦めた。結局子供達と会う時間は減り、わかりやすく思春期の息子はグレ始めてリッキーの仕事に影響が出るまでになり、ものわかりのいい娘は結構年がいっているのにおねしょをし始める。
　息子の件でリッキーが「仕事に出られない」「休みが欲しい」と訴えた時、会社組織なら社員として守られるから勿論休めるし代わりを手配してくれる。ところが個人事業主は自分で代わりを見つけなければならない。お互い忙しいからおいそれと変わりが見つからず、結局自分で被る。日本のコンビニでよく店員が家族の場合が多いが、それと同じ理由だろう。

　「働けど楽にならざり」を個人でカバーするのは無理がある。守ろうとしていた家族の絆がばらばらになり、健康まで損なってしまえば、一体何のために私たちは働くのかという本質さえ見失ってしまう。これはイギリスだけの話ではない。

　世の中のどこにでもいる、しかし見過ごされがちな人達に目を向けた映画を撮るローチ監督が是枝監督と気が合うのがよくわかる。



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