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2022/08/05(金)04:11

20年で劇的に変わった中国 そして現在はもっと 映画「在りし日の歌」

中国&台湾映画(76)

みなさん、こんばんは。「ボヘミアン」などのヒット曲で知られる、歌手の葛城ユキさんが、腹膜がんのため都内の病院で亡くなりましたね。 ​映画在りし日の歌を見ました。 在りし日の歌 地久天長/SO LONG, MY SON 出演 ワン・ジンチュン ベルリン国際映画祭最優秀男優賞 ヨン・メイ ベルリン国際映画祭最優秀女優賞 監督 ワン・シャオシュアイ  ヤオジュンとリーユン夫婦は、ひとり息子のシンと中国の地方都市で幸せに暮らしていた。同じ工場の同僚であるインミンとハイイエン夫婦には、偶然にも同じ年の同じ日に生まれた息子ハオがいた。両親たちは、お互いそれぞれの子の義理の父母としての契りを交わし、息子たちは兄弟のように育った。ある時、リーユンは第二子を妊娠するが “一人っ子政策”に反するため堕胎させられてしまう。さらに、リーユンは手術時の事故で二度と妊娠できない身体になった。ある日、ハオは「川で遊ぼう」とシンを誘うが、泳げないシンは頑なに嫌がる。怒ったハオはシンを残して一人で仲間たちのもとへ行ってしまった。やがて日が沈みかけた頃、数人の大人たちが必死の様子で川にやってくる。「シンシン!早く病院へ!」大人たちのその姿を、体を震わせながら真っ青な表情で見ているハオ。大切なひとり息子シンを事故で失い、乗り越えられない悲しみを抱えたふたりは、住み慣れた故郷を捨て、親しい友と別れ、見知らぬ町へと移り住む。やがて時は流れ。  1980年代から2000年代にかけて中国激動の時代を駆け抜けた1組の夫婦を映し出す。30年かけて本当に息子にさよならが言えたんですね。ああ本当に“在りし日”なんですねえ。この映画の川遊びなどの風景が、どれだけ今残っているのだろう。同じ俳優が20年間を演じるのも大変だったろうけれど、中国もその20年間劇的に変わりました。そしてさらに20年後の現在はもっと変わり、不動産投資で儲けようとする中国人まで現れるようになった。世界の大国としてむしろ怖れられる存在になった中国が、およそ実利的ではない下放やってた時代が嘘のようだ。映画で大きな肝となっていた一人っ子政策も廃止された。確かに爆発的に人口が増えたら大変だが、罰則まで設けて決まりを守った者をこれ見よがしに表彰するのはどうだろう。やはりいくら自由経済の国に見えても、中国にはどこか国の陰を感じてしまう。それでも生き、危うい時があっても夫婦の絆を保つことを選んだ二人は尊いのだけれど。 ​在りし日の歌 [ ワン・ジンチュン ]​​楽天ブックス​

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