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2024/07/18(木)00:00

伴中庸 闇落ちし 基経 良相の弱みを握る 漫画「応天の門 18」

漫画・アニメ(95)

みなさんこんばんは。ドナルド・トランプ前米大統領は11月の選挙で勝利した場合、ヘンリー王子のビザを取り消す用意があると示唆していますが、これを受けてヘンリー王子とメーガン妃は米国から追い出されることを懸念して「緊急対応策」を練っているそうです。今日は菅原道真が主人公の漫画の最新刊を紹介します。 応天の門 19 新潮社 (バンチコミックス) 灰原 薬​ 用意周到とはとても言えず、運よく基経を殺せればいいくらいの杜撰な藤原順子の計画は、道真立案、業平主演の小芝居により落着。しかし基経に弱みを握られた叔父・藤原良相は、これ以後宮中で力を失う。良房の病が篤い描写が挿入されるが、二人は応天門の変まで生き延びる。  裏では毒殺騒ぎが行われていたとは知らず、無邪気に西三条第の宴を清和天皇と多美子が話し合い、羨ましがっている。実はこの後良相は盛大な宴を開き、清和天皇が行幸。その向こうを張って、良房が染殿第にて天皇の行幸を伴う観桜宴が競うように開催された。応天門の変はその宴が開かれた866年(貞観8年)と同年である。  表紙絵は伴善男と息子中庸である。凛々しい姿であるが、本篇中の中庸は、自分が恐ろしい企みに利用された道具であったことにショックを受けており、立ち直れない。どうやら闇落ちしたようだ。心優しいこれまでの中庸であれば、応天門の火事の犯人と目されるような、ある出来事は起こさなかったはずだが、今の中庸は危ない。良房とも内心を隠しながらも、共闘する腹芸ができた善男の「息子が障害となるのか」という疑いは的中する。中庸は、到底誰の前でも本心を隠し続ける基経の敵ではなかったのだ。 ​応天の門 19 (バンチコミックス) [ 灰原 薬 ]​​楽天ブックス​

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