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2024/08/20(火)00:01

頼むからミーチャ黙ろうよ!そして二人のイワンが登場! 小説「カラマーゾフの兄弟 4」

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みなさんこんばんは。都内を走行するすべての車でLEDで映像を流すなどの広告が禁止されることになります。今日もドストエフスキー作品を紹介します。 カラマーゾフの兄弟4 フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー 亀山 郁夫訳 光文社古典新訳文庫 ミーシャの裁判が始まる前に、アリョーシャを尊敬している少年コーリャの友人イリューシャのエピソードがかなり長く登場。イリューシャは自分のせいで犬が死んでしまったと気に病むあまり病気になってしまうが、実はコーリャが密かに育てて芸を仕込んでいた。コーリャは、アリョーシャの前でつい背伸して、あれこれ受け売りを並べる。しかしアリョーシャはコーリャに子供らしくあることを望む。  さて、本編のメインである裁判がいよいよ始まる。しかし、被告も証人も皆癖が強すぎる。仕方がない、どちらもカラマーゾフ家だから。イワンはスメルジャコフを犯人と目して追い詰めようとするが、逆に自分に殺意があったと責められる。更に、天使と悪魔、二人のイワンが現れ、悪魔のイワンが優勢に。そしてミーシャは、自分が殺したわけではないし、アリョーシャがせっかく弁護してくれているのに、スメルジャコフが亡くなったと聞くと 「犬にふさわしい犬死だぜ!(p427)」 といい、法廷の傍聴者に悪印象を与えてしまう。あんたちょっと黙ってなさい!「あんたやっぱりあの女に裏切られたわね」と法廷で騒ぐグルーシェニカをはじめ、ミーシャも彼に関わる人も、激情的すぎる。  しかしこのラストだと、兄二人が輝きすぎて、全然アリョーシャが“わが主人公”っぽくないんだが。どうしたんだドスト。 2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。​ カラマーゾフの兄弟(4) (光文社古典新訳文庫) [ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス ]​​楽天ブックス​

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