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2024/10/31(木)06:27

飛行機と共に沈まん 映画「マリンクラッシュ」

アメリカ映画(1112)

みなさんこんばんは。ザック・スナイダー監督が手がけた映画『300 <スリーハンドレッド>』(2007)の実写ドラマシリーズ化が進行中だそうです。今日はパニック映画を紹介します。 『マリンクラッシュ』 フレッド・オーレン・レイ / ジェネオン エンタテインメント Submerged 出演クーリオ デニス・ウィーバー 史上最強の攻撃衛星サンダー・ストライクの操作ユニットを、NASAと共同開発を行ったスティーヴンス社の飛行機で、ハワイまで輸送する事になった。直前に会社が爆破された事件も考慮して、今回の輸送にCIA職員のジム・カーペンターが同乗する事になった。 会長とその娘ステファニー、機器のお守り役である社員フランク・ユーイング、ステファニーと不倫関係にあるトーマス博士、会長の秘書で妊娠中のジュディ、会長と訳ありだったスチュワーデスのシンディが乗り込んだ機は無事出発したが、実は既にテロリストの仲間が入り込んでいた…。 機の故障、悪天候、パイロットの死亡。浸水、サメの襲撃、沈没。前半はエア・パニックもの、後半はマリン・パニックものにつきもののトラブルが、次から次へと発生。しかしそれにしても、必ず死ぬ運命にあるパイロットが可哀想だ。主人公が活躍するためのお約束なのだろうが、コクピットの警備は一体どうなっているのか?テロリストが、わざわざ飛行機を海へ墜落させる方法を選んだかも理解できない。回収も難しいし、着陸に失敗すれば爆発炎上も想定されたというのに。陸地に降りた方がよっぽど建設的だろう。 この映画、感情移入したいキャラが誰もいないのだ。あれほどお腹の大きい妊婦を常識で飛行機に乗せるのは常識的ではないだろう。また、いくら誘われたからと言って乗ってしまう女性も母親としての自覚がない。「世界征服を企むテロリスト」という矛盾した存在。シンディに身分を笠に着た暴言を吐くステファニー。CIA職員を自分の盾くらいにしか思ってない会長。そして弱過ぎる「盾」カーペンター。かてて加えて映画に出てくるトラブルの多くは、既に『エアポート77』で起こったものだとの厳しい指摘もあり、映画の評価は、海に落ちた飛行機よりもど~んと下がったものになりそうだ。「デニス・ウィーバーのキャリアに傷がつく」と本気で怒っているファンもいた。

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