映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

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アメリカ映画

July 28, 2011
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カテゴリ:アメリカ映画
みなさん、こんばんは。ジョン・フォード監督の描くアメリカの良心って見た目はカッコ悪いのですが芯はしっかりしてます。

太陽は光り輝く
THE SUN SHINES BRIGHT

監督
ジョン・フォード

音楽
​ヴィクター・ヤング

南北戦争の40年後、ケンタッキーのある町では南軍のラッパ手だったプリースト判事を中心にいまだに南軍魂が総てを支配していた。北部派のメイドウ弁護士はその偏見を一掃しようと次の判事選挙に立候補。ブリーストの友人レイク医師の養女リーは老将軍の孫娘だが、出来の悪い息子といかがわしい女との子ということで祖父に認められず医師の養女になっていたそんな時、土地の名門の息子アシュビーが久しぶりに帰郷、リーに心惹かれるが…。

 ジョン・フォード監督の古き良きアメリカ賛歌。主人公は寝坊して裁判に遅れてくるわ、酒を薬と称して飲むわ、清廉潔白な人物とは言い難い。風采も上がらない。南部愛に溢れていて「バンジョーばっかり鳴らしていて仕事をしない甥」の相談に乗っていたはずなのに、彼にバンジョーでディキシーランドを弾かせたら裁判所が一大コンサートになってしまうという微笑ましい場面も。

 ただ人の道に外れたことはせず、情もある。黒人の若者が犬に追われて逃げたために犯人と疑われた時には、銃を持って現れた追手に対して毅然と接したり、老将軍から孫と認められないルーシー・リーを、医師や保安官と共に温かく見守り、名家の息子アシュビーとの仲を後押しする。彼の見せ場は、ルーシーの母親がいかがわしいマリーの店で亡くなった時に、選挙で不利になると知りながら葬儀を行い町中を参列した場面だ。最初は傍観したり、馬車に乗っていたのがマリー達だと知って軽蔑していた町の人達も、判事の仲間達が参列に加わると次第に数が増え、教会は満席になる。その席で判事が説教に選んだのがイエスが「罪を犯したことのない者がこの女に石を投げよ」と言った逸話。ルーシー・リーの母親をイエスが許した女性(マグダラのマリア説も)に仮託したのである。


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最終更新日  July 31, 2018 10:40:07 PM
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July 20, 2011
カテゴリ:アメリカ映画
みなさん、こんばんは。
アニメルパン三世のおじいちゃん、という触れ込みの方が有名なアルセーヌ・ルパン。
ルパンといえばフランスが生んだ怪盗なのですが、アメリカで映画化されました。

アルセーヌ・ルパン
ARSENE LUPIN

監督
ジャック・コンウェイ

出演
ライオネル・バリモア ジョン・バリモア

音楽
アルフレッド・ニューマン

原作
モーリス・ルブラン

 アルセーヌ・ルパンの名で知られる大胆不敵な怪盗がパリの富裕層を恐怖に陥れていた。ある日、大富豪グルネマルタン邸に盗賊が押し入り、ゲルシャール警部が捜査に乗り出す。そして、マルタンの別荘を舞台に、世紀の怪盗と警部との究極の闘いの幕が切って落とされる。

 
冒頭、ルパンに強盗に入られたと見るやゲルシャール警部は「機関銃の使用を許可する」と命令し、大勢の車でサイレン鳴らして事件現場にかけつける。強盗一人の逮捕にしてはすごくものものしい。だいたい怪盗は強盗と違って、盗んでしまえばその場にはいないってのに数を頼る必要があるのか。

 ゲルシャール警部はシャルムラース公爵を最初から疑っており、シャルムラース公爵もまた自分を疑って彼が部下を潜入させたのを知っている。要はタヌキと狐の化かし合いなのだが、ルパンが主役である以上勝つのはどちらかは明らかだ。
警部がシャルムラースに接近させたソニアはロシア貴族という触れ込みだが、実は仮釈放の身。というか、いきなり公爵のベッドにヌード姿で忍び込むという時点で育ちがわかりそうなのだが。クライマックスの攻防はお互いがお互いの大事な存在を人質にしての交渉になるが、実の兄弟が演じているとあってお互いへの信頼・敬意が感じられるエンディングとなっている。

 モーリス・ルブランの小説「アルセーヌ・ルパン」シリーズをルパン=ジョン・バリモア、ゲルシャール警部=ライオネル・バリモア共演で映画化。してやられる警部役を兄、モテモテの怪盗を二枚目の弟が演じるのは皆も納得しただろう。しかし二枚目スターの役が多かったジョンは、かえって役を限定することになったのか、男優賞をもらった兄よりも早くハリウッドから姿を消す。ドリュー・バリモアの祖父。映画ではモテモテの役を演じていたが、私生活では4度の結婚生活は全て失敗。



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最終更新日  October 7, 2019 12:30:25 AM
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July 16, 2011
カテゴリ:アメリカ映画
みなさん、こんばんは。ヒッチコックの映画『裏窓』をご存知ですか?
本編はその21世紀バージョンと言える作品です。
どこがどう翻案されているか見てくださいね。


ディスタービア
DISTURBIA

出演
シャイア・ラブーフ デビッド・モース キャリー・アン・モス ヴィオラ・デイヴィス 
デビッド・モース マット・クレイヴン

交通事故で父親を亡くしたケールは自分を見失い、学校で教師を殴り3か月の自宅軟禁処分を受ける。時間を持て余した彼は、退屈しのぎに近所ののぞき見を開始。彼の親友のロニーと、隣に引っ越してきたアシュリーも巻き込み、3人はスパイ活動に熱中していく。
 冒頭シーン。山を遠方に眺めながら、父と息子がフライフィッシングをしている、まるで別の映画「リバー・ランズ・スルー・イット」みたい。しかしそこから数分すると、凄まじい事故が起こり、親子の蜜月は終わり。
 原題Disturbiaという英語は、本当はない。Disturb(邪魔をする)とSuburbia(郊外に住む人達の様子)を組み合わせた造語でリアーナの楽曲タイトルでもある。見終わってみると、原題は的確に内容を言い当てていることに気づく。
 父を亡くしたショックで荒れ模様のケールは、教師を殴って3カ月の自宅謹慎を食らい、半径30メートルの外に出ると警察のアラームが鳴ってパトカーが駆けつける監視用センサーがつけられてしまう。ここですぐに気づくのは、これがヒッチコック映画『裏窓』をモチーフにしているということ。『裏窓』は足にけがをして動けなくなったジェームズ・スチュアートが隣人を観察して異常に気付くが、本作では家から出られなくなった高校生が観察しかやることがなくなって隣人の異常な行動に気づく。そして相棒のグレース・ケリーが近所に越してきたアシュリーと、問題児のケールを見放さないロニー。動けないケールの代わりに二人が彼の手足となって危険に迫っていく。とはいっても、あの頃と違って携帯やデジカメのようなハイテク機器が登場し、探偵側が探りやすくなった。対するハンデとして、ケールが問題児として警察にマークされている事情がついている。「何を言っても信用してもらえない」「また悪さをしている」としか思われない本人への信頼性が、どんな情報も信ぴょう性のないものに映ってしまうのだ。
 とはいっても、あんなに家に死体があったら匂いがして仕方がなかったろうけどね…そして水だし。どうやって匂いを消していたんだろう。シャイア・ラブーフが高校生役って嘘でしょう?と思ったが、今より10年くらい前なのでぎりぎり見られた。


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最終更新日  November 26, 2018 12:30:09 AM
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July 10, 2011
カテゴリ:アメリカ映画
大人の男女の魅力的な恋愛コメディを売りとしているエルンスト・ルビッチ監督ですが、骨太な作品も撮っていました。今日はそんな作品の一つを紹介します。


『映画「私の殺した男」』 エルンスト・ルビッチ / パラマウント

Broken Lillaby/The Man I Killed

原作:モーリス・ロスタン
脚色:サムソン・ラファエルソン/エルネスト・バイダ
脚本:レジナルド・バークレイ
撮影:ビクター・ミルナー
出演:フィリップス・ホームズ/ライオネル・バリモア/ナンシー・キャロル
/ルイズ・カーター/ルシアン・リトルフィールド

物語
第一次大戦中に敵のドイツ兵ウォルター・ホルダーリンを殺した
フランス兵ポール・ルナール。彼は許しを請うため、殺した男の両親を
ドイツまで訪ねていく。ところが両親やウォルターの婚約者は
ポールを息子の親友と勘違いして歓待する。

第二次大戦を扱った映画「レマゲン鉄橋」で降伏したドイツ軍将校が、
米兵に「私はレマゲンの学校の校長なんです。」と言う。
そこで初めて、厳しい顔をしていたこの男性は笑う。ドイツ軍という団体から、
個人に戻った瞬間に。

「敵国」「敵兵」と団体名で話をする時、それらを構成する
一人一人について、具体的な顔は浮かばない。けれど戦闘は、
一対一の戦い。向かい合った時否応無しに、相手も人間なのだと
認識させられる。「敵」という漠然とした存在でなく、
個人の顔を見るからだ。ましてや、ポールのように、
ウォルターの家族や過去について知ってしまったら、
もう平静ではいられない。
そして彼は、こう訴える。「私には、もう音楽は聞こえない。」彼は故郷でヴァイオリンを弾いていた。
けれど、任務を背負わせた国家は、あまりにも兵士達に無頓着だ。
「それが任務だったのだ。君が苦しむ事はない。」という神父の言葉に
代表される国家の欺瞞を、ポールは激しく批難する。
「それが教会の答えですか。それが神の意志なんですか。」

ライオネル・バリモアが人格者のウォルターの父親役を好演。
最初ポールをフランス人と知って追い返そうとするが、
彼が墓に花を供えた事を知って、手を差し伸べる。
「敵国フランス人」から「ポール」という個人として相手を認めた
しるしに。
ポールの滞在が話題となり、父親は街の人々に向かい
「誰が息子を殺したのか 誰が息子に爆弾を持たせたのか 我々だ 
人間も国境も関係ない」
と演説する。そんな彼に、松葉杖の人が手を差し伸べる。
この映画で、握手は理解の象徴だ。
ルビッチは、第一次大戦後敗者となったドイツ人に対しても、
十把一からげの悪人的描き方をしていない。ナチス・ドイツ隆盛の最中に、
ひるまず「生きるべきか死ぬべきか」を撮ったルビッチらしい。
私は、ルビッチの、そういう一本筋の通った所が好きだ。












最終更新日  January 26, 2018 10:27:24 PM
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July 9, 2011
カテゴリ:アメリカ映画
みなさん、こんばんは。ジェームズ・コバーンという俳優を知っていますか?
映画『荒野の七人』にも出演した曲者俳優ですが、彼が若かったころにチョイ役で
こんな映画に出演しています。

ネバダの決闘
FACE OF A FUGITIVE

出演
フレッド・マクマレー ジェームズ・コバーン

冒頭シーン。列車が止まる。

「停車駅だ タバコを吸おう We'll be in Porter for a few minutes. Want some air, Jim? 」
「一人で行けるWhy don't you get off without me?」
「寂しいだろ I'd be lonely.」
「犯罪者を追う仕事は好きだが刑務所に入れるのは心が痛む 相手がジム・ラーソンでもな」
「俺に恨みはないと?気にするな 檻の中で考え事でもする」
「何を考えるんだ?」
「次の銀行強盗さ 今回は相棒のせいで捕まった 俺一人ならへまはしない」
「お前に忠告だ」
「要らん」
「懲役は5年以上だ その間に賢くなれ」
「5年も頭を使えば脱獄方法を思いつく」
「脱獄したら墓場行きだ お前なら他に生きる道がある 今よりはましだ」
「マッチは?」
ここで一瞬の隙をついた囚人は保安官補の銃を奪い手錠を外させる。脱獄成功か?と思いきや、兄思いの弟ダニーも来ていて、彼が保安官補を撃ってしまう。単なる脱獄より罪が重くなり、おまけに撃った当人のダニーも撃たれて死ぬ。
腕は悪くないが運が悪い囚人ジムは、こうして自分の事を誰一人知らない村にやってくる。冒頭のわざわざ英語もつけた台詞がミソで、ジムは所謂一匹狼タイプだ。弟にも

「たとえ家族だろうが手は借りず人助けもしない それが俺の生き方だ」と嘯いている。しかし村で彼を慕う娘とその母、母親の弟で正義感だけが強い保安官と知り合ううちに、人助けをしない彼のポリシーが揺らいでいく。本当なら一刻も早く国境を抜けて逃げなければならないのに、町のボスと張り合う弟が失敗で、つい町を出そびれてしまう。

 本作ではジェームズ・コバーンがボスの手下その一(名前もある)で出演している。台詞はさほど多くないがボスの向かって左後ろでニヤニヤ笑っている。優れたガンマンというわけでもないのに、不敵な笑いが印象に残る。後年彼が主役級になってからも、このニヤニヤ笑いは大いに活躍したが、その片鱗はここで既にあったようだ。







最終更新日  December 22, 2018 05:37:44 PM
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July 8, 2011
カテゴリ:アメリカ映画
みなさん、こんばんは。
貧しさで路上生活を送りながらも音楽の才能に恵まれた男性が、偶然コラムニストと出会った史実をもとにした映画を
紹介します。

路上のソリスト
THE SOLOIST

出演
ジェイミー・フォックス ロバート・ダウニー・Jr キャサリン・キーナー

監督
ジョー・ライト

 「西の視点 "Points West" 」というコラムをロサンゼルス・タイムズに連載している記者ロペスは、バイオリンを演奏する路上生活者のナサニエルに出会う。かつてジュリアード音楽院に在籍し、チェロを演奏していたというナサニエルに興味を抱いたロペスは、ナサニエルの人生について調べ始め、連載コラムの題材にしようとする。「弦2本で世界を奏でるヴァイオリニスト」と題するコラムは評判を呼び、ロサンゼルス市がホームレス救済資金を出すまでになるが…。

 私達がよく考える救済されるホームレスとは、屋根のある所で眠れて毎日食べ物がある事。もし可能なら仕事をして社会奉仕する事。ナサニエルの場合は、LAフィルのピーターにも言われるが「才能を無駄にしない事。」ただ私達の望む救済が、本人にとって必ずしも幸せとは限らない。今回の映画ではナサニエルの過去が並行して描かれるのだが、どうやら幼少期より幻聴・幻視に悩まされてきたようだ。そんな彼が部屋で暮らすという事は恐怖の中に閉じ込められるに等しい。ナサニエルの音楽の才能にほれ込んだロペスは、少しの間だけでも彼を鎮静させておきたくて薬物治療を勧めるが、コミュニティセンターの責任者には「彼を病人扱いする人間なんて必要ない。」と真っ向から反対される。最初にロペスの記事に感動して「もう弾かないから彼に」とチェロが送られて来た時に「チェロを弾きたいならコミュニティセンターへ」と、まるで馬にニンジンぶら下げるようなやり方で誘った事や、コラムで賞を貰ったことで元妻から「あなたは彼を利用してるのよ」と言われた事で大いに混乱したロペスは、純粋な善意なのか、だったとしても家族でない自分はどこまで出来るのかと悩み、遂にナサニエルとぶつかる。

 ロペスと喧嘩になった時にナサニエルが「なんで俺の事をナサニエルと呼ぶんだ。エアーズと呼べ。僕はずっとミスター・ロペスと呼んでるじゃないか。」と言う。健常者は精神を病んだ人をどこかで子供扱いしていて、それが知らず知らずのうちに呼び方にまで出てしまっていた事を知り、はっとするロペスの顔と共に印象的なシーンだった。で、思い直したロペスの台詞がこれ「ミスター・エアーズ。君の友達でいたい。Mr. Ayers, I'm honored to be your friend.」

 ロサンゼルス・タイムズの記者スティーヴ・ロペスのコラムを基に、路上に暮らす天才音楽家ナサニエル・エアーズとロペス自身の魂の交流を描いた人間ドラマ。ホームレスとして出演した人々はリアル・ホームレス。ジェイミー・フォックスは映画のためにチェロを練習。リハーサルにナサニエルとロペス二人が招かれるシーンで彼等以外の席には白いカバーがかけられているが、これは映画的効果を謳ったものではない。リハーサル中には余計な反響を防ぐために実際にこうした白いシートがかけられる。本の出版と映画公開はエアーズのための基金を生みだした。ナサニエルの姉を演じたリサ・ゲイ・ハミルトンはジュリアード卒業生。ナサニエルがLAフィルハーモニーのピーター・スナイダーと初めて会った時に多少混乱してしまったことや、ディズニーコンサートホールになかなか行きたがらなかった事は、映画を面白くするための演出ではなく全て実話。映画ではロペスは離婚した事になっているが、実際は既婚。ロバート・ダウニー・ジュニアが実在のレポーターを演じるのは『ゾディアック』に続き二度目。ジェイミー・フォックスとは初共演。


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最終更新日  June 17, 2018 12:47:42 AM
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July 7, 2011
カテゴリ:アメリカ映画
みなさん、こんばんは。おもちゃ屋さんは好きでしたか?今日の映画に登場するのはとても不思議なおもちゃ屋です。主人役はなんとダスティン・ホフマン!

マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ箱
MR. MAGORIUM'S WONDER EMPORIUM

出演
ナタリー・ポートマン ダスティン・ホフマン

まるで魔法にかけられたように、商品が勝手に動き出すマゴリアムおじさんのおもちゃ屋。大盛況の折、マゴリアムおじさんは雇われ支配人のモリーを後継者にすることを宣言。しかしその日を境に、マゴリアムおじさんの引退に不満を感じたおもちゃたちが、いたずらや嫌がらせを始めてしまう。

 主要メンバーがマゴリアム、モリー、常連エリック、アカウンタントとして雇われたヘンリー。これだけだったらよかったのだけれど、冒頭と途中にちょこっと出てくる店の地下に住むベリーニの扱いが中途半端。本作はエリックのナレーションから始まるのだが、「これは僕の一番好きな物語 物語を書いたベリーニはここに住んでてこの上に店がある マゴリアムの不思議なおもちゃ屋が ベリーニはその下に寝る ベリーニの仕事は子供達の本を作ること マゴリアムおじさんの生態を記録してる」ときちんと役割も説明しているのに、その後はメインストーリーに絡まない。もともとのストーリーが『マゴリアムおじさんの旅行記』 をある男性が書いていて、その話が一通り終わったところでモリーの話が始まる構成だったらしい。映画ではそうなっていない。ただ、ところどころにエリックのモノローグで「この章のタイトルは『見ることは信じること』などと挿入されるので、「物語全体が一つの本なんですよ」と注意喚起はしたいらしい。逆にこの本を意識させる工夫がない方が、「モリーが自信を取り戻す」メイン・ストーリーに注目できたと思う。

 長い間生きてきたという触れ込みの(243歳)マゴリアムさんが若いモリーやヘンリーに遺していく言葉には素晴らしいものもあった。去り行くマゴリアムさんがリア王の台詞に託して自分の死に様を語ったこの台詞。
「 When King Lear dies in Act V, do you know what Shakespeare has written? He's written "He dies." That's all, nothing more. No fanfare, no metaphor, no brilliant final words. The culmination of the most influential work of dramatic literature is "He dies." It takes Shakespeare, a genius, to come up with "He dies." And yet every time I read those two words, I find myself overwhelmed with dysphoria. And I know it's only natural to be sad, but not because of the words "He dies." but because of the life we saw prior to the words. I've lived all five of my acts, Mahoney, and I am not asking you to be happy that I must go. I'm only asking that you turn the page, continue reading... and let the next story begin. And if anyone asks what became of me, you relate my life in all its wonder, and end it with a simple and modest "He died."シェイクスピアのリア王の台詞 “彼は死んだ”と 歴史に名を留める名作のクライマックスがたった一言 だがそれを読むたびに私は悲しみに胸を突かれる “彼が死んだ”という言葉のせいじゃない 彼の人生が思い浮かぶからだ 私の人生はこれで幕を閉じる それを喜べとは言わない ただ頁をめくって読み続けてくれればいい 私の不思議な人生を慎ましく簡素に締めくくってくれ “僕は死んだ”と 」

ただ、マゴリアムさんが死ぬことにした理由が「この靴はトスカーナの田舎で見つけてあまりにも気に入ったので一生分を買い込んだ これが最後の一足だ  I fell so completely in love with these shoes, I bought enough pairs to last my whole lifetime. This is my last pair.」
で、その靴の底にひびが入ったから今が天国に行く時だ、と。壊れた靴さえなければ不死という設定だったんだろうか。

 最初モリー役にキャスティングされたのはドリュー・バリモア。


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最終更新日  October 1, 2019 01:04:04 AM
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July 6, 2011
カテゴリ:アメリカ映画
みなさん、こんばんは。受胎告知などという絵画では、天使は優しいイメージですね。
でも戦う天使もいるのです!

レギオン
LEGION

出演
ポール・ベタニー デニス・クエイド ルーカス・ブラック

モハベ砂漠のダイナーに客としてやって来た老女が突然怪物と化し、店は虫の大群に取り囲まれてしまう。すると、武装した怪しい男、ミカエルが現れ、人間を見限った神との戦いを宣言。実はミカエルの正体は、神を裏切り、人類のために立ち上がった大天使だった。

 実はダイナーに現れる前にもう一幕ある。廃屋の前にいたミカエルを巡回していた警察が咎めたかと思うと、そのうちの一人の声音と顔が突然変わる。壮絶な撃ち合いの末にミカエルが相手を倒し、廃屋は派手に燃える。これって『ターミネーター』のシュワちゃん登場シーンのパクリだ。

人間に愛想を尽かした神様が以前送ったのは大洪水。ノアの箱舟のことだ。で、今回神様が送ったのがゾンビ軍団。人を見ると噛みに来て殺す。えっ何で神様がゾンビ?そしてゾンビを率いるのがミカエルと並ぶ有名天使ガブリエル。ミカエルは事情があって翼を取られてしまう(冒頭シーンで自分で縫ってた 器用だ!)が、ガブリエルの翼は一閃すると腹が切れる。

 そんなに人間を嫌いならば何で一気に大洪水を起こさないのか?説明もなくよくわからないが、ゾンビ断ちが狙っているのはダイナーで妊娠しているウェイトレスが生む子供。彼が人類を救うらしい。ますます『ターミネーター』だ!ジョン・コナーか。で、生まれたらすぐに何か不思議な光を放って皆を救ってくれるのかと思いきや、ある程度育てないとだめらしい。本当にそんな事で人類を救えるのだろうか。

 『ダヴィンチ・コード』では悪役だったポール・ベタニーだが今回は「お前は神の命に従った 私は神の御心に従った」を決め台詞に、圧倒的不利な人間の側に立って戦うカッコいいヒーローの役回りだ。失われた翼を再び得て上空からばっさばっさ降りてくる時や、人間の武器である銃をいとも簡単に使いこなす姿はかっこいい。映画はいまいちだったけれどポール・ベタニーファンは満足かも。



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最終更新日  December 22, 2018 05:29:07 PM
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June 28, 2011
カテゴリ:アメリカ映画
ヒップホップ界のスターが本人として登場する映画『ブラウン・シュガ―』見ました。

ブラウン・シュガー
映画「ブラウン・シュガー
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ブラウン・シュガー
Brown Sugar

幼馴染で、ヒップホップを聞いて育ったシドニーとドレイは、それぞれ音楽評論家とレコード会社の社長としていい友達関係を築いていた。リースに結婚を申し込んだドレイが前夜にシドニーにキスしたことから、二人が蓋をしていた感情が溢れだしてしまう…。

ラブストーリー自体はひねりも何もない他愛のないものですスマイル商業主義に毒されたヒップホップに別れを告げて、本当に売り出したいものを仕事にしたい!と一念発起した時、一番最初に相談したのが妻ではなくシドニーだったという点で、もう勝負はついていたようなものウィンク脇役で強烈なのがクイーン・ラティファ。

 冒頭から画面分割が行われ、一角で殴り書きのようなキャスト紹介が行われる。そしてシドニーの一人語りが始まり、HIPHOPのMCが自分のHIPHOPのルーツについて各々語るシーン(HIPHOPファン必聴)。黒人版『恋人たちの予感』と言われているが、二人に幼い頃からの付き合いがある点と、HIPHOP絡みのストーリーが脇筋として展開する点がやや異なる。編集長役のシドニーが皆にしてきた質問「あなたがHIPHOPに恋したのはいつ?」に応えているシーンがクライマックスだが全体的にあまり起伏はなく、ゆったりしたテンポの作品。。クイーン・ラティファがうじうじしているヒロインを後押しする親友役で出演。彼女はこういう気のイイ女性役が本当に似合う。ドレイの妻ケルビーを演じるニコール・アリ・パーカーとシドニーの婚約者ケルビーを演じるボリス・コトジョーは実の夫婦。



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バンプ



カラフルチューリップが咲いていたので写真を撮りました。これからリアル草花にとっては受難の季節ですね。ゴーヤの雄花がぱらぱらと散っていきます。蟻が高い花までやってくるのでとっても蜜が甘いんでしょうね。






最終更新日  September 13, 2016 10:54:04 PM
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June 26, 2011
カテゴリ:アメリカ映画
みなさん、こんにちは。
アメリカのコメディアンやコメディ映画はなぜか日本では当たらない、というジンクスがありますね。なぜでしょう。笑いのツボや俳優の好みが違うのでしょうか。
さて、今回紹介するのは、博物館に展示されている肖像や化石が動き出したらどうしよう?というちょっと夢のあるシリーズの第二作を紹介します。主演のベン・スティラ―はアメリカでは人気のある俳優さんなのですが、日本では知る人ぞ知るみたいなポジションですね。

ナイトミュージアム2
NIGHT AT THE MUSEUM: BATTLE OF THE SMITHSONIAN
出演
ベン・スティラー オーウェン・ウィルソン ロビン・ウィリアムス ハンク・アザレア 
アラン・シャバ エイミー・アダムス

音楽
アラン・シルベストリ
監督
ショーン・レヴィ

警備員として夜のニューヨーク自然史博物館を平和に戻して以来、ビジネスも息子との関係も良好なラリー。ある日、スミソニアン博物館の展示物から、助けを求める電話が舞いこむ。何と、世界征服を企むエジプト王ファラオが、歴史上の有名戦士たちを率いて戦いを始めようとしているとのことだっだ。

発明品でリッチになったラリー。仕事が忙しくて博物館の仲間テディの忠告よりも携帯が大事。そんな彼が、スミソニアン博物館からかかってきた電話によって、またまた夜の博物館で起きる不思議な騒動を収めようと大奮闘。その騒動を通じて、自分が本当にやりたいことを見つけていくビルドゥングスロマン的な所もある。仕事だけでは幸せになれない、本当に好きなことをやらなければ。

ベン・スティラ―はアメリカでは有名なコメディアンだが、日本ではあまり人気がない。日本人から見るとハンサムではなく、変な顔だからだろう。本編では、なんと世界で初めて女性飛行機乗りとなったアメリア=エアハートに一目ぼれされてしまう。演じるのはコメディエンヌの才能もあり、歌って踊れる多才なエイミー・アダムス。「君とは付き合えないんだ」と言いつつ本当の理由を打ち明けられなかったラリーだが、アメリアはずっと知っていた。知っていながらひとときの冒険を楽しんだと打ち明ける彼女の潔くカッコいいこと。

エジプトのファラオ&イワン雷帝&アル・カポネ連合軍とラリー達の戦いというメインプロットの他に、スミソニアン博物館の様々な展示物の紹介や、メインキャラやメインプロットとの絡みも考えなければならなかったため、ストーリーがやや冗長になってしまった。メインプロットだけなら2時間弱でまとまったはず。

ラスト、エンドクレジットで席を立ってしまうと勿体ない。今の世代にお馴染みのあの機械がどうやって発明されたかというオチが登場するのでお楽しみに。












最終更新日  January 9, 2020 06:09:46 AM
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