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松山ケンイチ

February 22, 2019
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カテゴリ:松山ケンイチ
みなさん、こんばんは。五輪相の失敗が止まりません。
困った人がトップにたって下も大変でしょう。

今日も松山ケンイチさん主演映画を紹介します。

の・ようなもの のようなもの

原案
森田芳光

出演
松山ケンイチ 北川景子 伊藤克信 尾藤イサオ でんでん 三田 佳子 鈴木 亮平
ピエール 瀧 野村 宏伸 笹野 高史 佐々木 蔵之介 宮川 一朗太 塚地 武雅

 東京の下町、30歳で脱サラして師匠・出船亭志ん米の自宅に住み込み落語の修行に明け暮れる出船亭志ん田は、いまだ前座で師匠の娘、夕美に秘かな想いを寄せるが、彼の生真面目すぎる落語を夕美は“小学生が国語の教科書を読んでいるよう”と一刀両断。ある日かつて一門に在籍していた志ん魚を捜してほしいと師匠から頼まれる。志ん米は、一門のスポンサー的存在で、志ん魚を贔屓にしている女性会長のご機嫌をとるため、もう一度志ん魚を高座に引っ張り出そうと考えていた。志ん魚の消息を求めて師匠の弟弟子・志ん水や昔の門下生たちを訪ね回るが、手掛かりをつかめずにいた。やがて志ん米の娘・夕美も志ん魚捜しを手伝うことになる。

2011年12月に亡くなった森田芳光監督作『の・ようなもの』のその後を描く続編。前回は落語に打ち込む若者の青春群像だったが、今回は前半は志ん魚探し、後半は落語を辞めて久しい彼の復活劇になっている。復活の仕方も今でいう所のドラマチックさは全くない。

主演は森田監督の遺作となった『僕達急行 A列車で行こう』に出演した松山ケンイチ、ヒロインには『間宮兄弟』で映画デビューした北川景子。生前の森田監督は「次回作は2人の主演で作る!」と意気込んでおり、北川は、死の数日前に森田監督とのメールのやり取りで直接「次は松山と北川でやりたい。もう本も書き始めている」と告げられたそう。『間宮兄弟』に出演した佐々木 蔵之介と塚地 武雅も出演。『の・ようなもの』から森田監督作品の助監督や監督補を務めた杉山泰一が監督デビューを果たし、同作の伊藤克信、尾藤イサオ、でんでんが同じ役柄で登場。

 前作未見だったが人情噺として楽しめる。会話のテンポが昔っぽい。墓場でご飯食べるシーンが何だかおかしい。

 監督馴染みのキャスト、スタッフによる監督への賑やかなレクイエムだと思った。


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最終更新日  February 22, 2019 12:33:46 AM
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February 21, 2019
カテゴリ:松山ケンイチ
みなさん、こんばんは。今年になっても藤井七段大活躍ですね。
今日から2日間松山ケンイチさん主演映画を紹介します。
将棋の映画聖の青春​/を見ました。

聖の青春
Satoshi:A Move for Tomorrow

出演
松山ケンイチ 竹下 景子 リリーフランキー 染谷 将太 安田 顕 東出 昌大 筒井 道隆
柄本 時生 野間口 徹

 幼少期から難病を患う村山聖は、入退院を繰り返す中で将棋と出会い、15歳で森信雄に師事する。10年後、名人になる夢をかなえるべく上京した聖は周囲に支えられながら将棋に全力を注ぎ、七段に昇段したころ、同世代で名人のタイトルを獲得した羽生善治に激しいライバル心を抱く。さらに将棋に没頭する聖だったが、がんが彼の体をむしばんでおり…

29歳の若さでこの世を去った天才棋士・村山聖の生涯をつづる大崎善生のノンフィクションを、松山ケンイチ主演で映画化。原作者大崎氏は筒井道隆さんが演じている。松山ケンイチさんは自分から演じたいとアプローチし、リリー・フランキーさんや竹下景子さんは監督からのアプローチ。だそう。それにしてもリリーさんはどんな役をやっても画面に馴染みますね。松山さんや東出さんは憑依型だと思うのですがリリーさんはそこまでの凄まじさ・圧はないです。広く知られているのは、どちらが師匠だかわからない、という世話の焼きようだったそうで、熱を出した聖が「40度になったら死にます」と言ったら「まだ40度になってないよ(実際は40度近くの熱があっても)」と森信雄師匠がごまかしたエピソードが出てくる。

原作との改変もあるようで、聖が羽生を店に連れていくシーン。本当は雑然とした店だったらしいけれど、映画では雪降る中全く人が来ない落ち着いた店になっていた。雑然とした店を選んだのは「牛丼は吉野家、お好み焼きはみっちゃん」とこだわりがある聖なので、いくぶん彼の庶民性が薄れてしまった。漫画『三月のライオン』藤井氏の活躍で注目が集まっている将棋界。今ではAIとの勝負も組まれるようになっている。昔みたいに生きざまで人の印象に残る棋士はもう出てこないのだろうか。



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最終更新日  February 21, 2019 12:09:05 AM
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June 1, 2018
カテゴリ:松山ケンイチ
みなさん、こんばんは。サッカー日本代表が決まりましたね。でも何だか盛り上がらないなぁ…。

ドラマ25​宮本から君へを見ています。

出演
池松壮亮 蒼井 優 松山ケンイチ 高橋和也 浅香 航大 柄本 時生 華村あすか

監督
真利子 哲也

 大学を卒業して都内の文具メーカー・マルキタの営業マンになった宮本浩は、未熟で営業スマイルひとつできず、自分が社会で生きていく意味を思い悩んでいた。そんな宮本は通勤途中、代々木駅のホームで一目ぼれしたトヨサン自動車の受付嬢・甲田美沙子に声をかけるタイミングを伺っていた。何度かチャンスはありながらもなかなか声をかけられずにいる宮本。同期の田島薫にヤイヤイ言われながらも決死の思いで声をかけるが・・・。そこから始まる甲田との恋模様、仕事での数々の人間模様の中で、宮本は自分の生き方を必死に見つけていく。さらに物語は徐々に、社会の厳しさにもまれながら先輩の神保和夫や友人の中野靖子らに助けられながら宮本がひとりの営業マンとして成長する様子を描くヒューマンストーリーとしても展開。新米サラリーマンのほろ苦く厳しい日常を描いた青春グラフィティー!

これも最初は見ていなかったのですがTLを見ていて「面白そうだな」と思い後半の仕事編から見ています。1990~94年に「モーニング」(講談社)で連載され、92年に第38回小学館漫画賞青年一般部門を受賞した名作マンガだそうですね。私は同じモーニングでもその頃かわぐちかいじさんの『沈黙の戦艦』を見てたなぁ。就職していてあまりリアルな生活ものは見たくなかったのだと思います。

新人類と言われた時代や、今のわりと醒めている新入社員が宮本を見てどう思うんだろう。共感をすればまだ熱さが残っているということだけど。とにかく熱い。まっすぐで駆け引きを知らない純粋培養の男の子で、そんな子日本のどこにいるんだろう?と思うほど。でも池松くんが演じると「いるんだ!」と思えます。もう少し早ければ、先輩の神保を演じている松山ケンイチ君が演じてても良かったような役。深夜なのに松山くんとか蒼井優ちゃんとか出演陣が豪華なんです。

ライバル会社のとっても嫌味な社員を浅香君が演じています。テレビドラマ『マッサン』の時も反抗的な息子を演じていましたが、目がきつめなのでこういう意地悪な役もできるんですね。



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最終更新日  June 1, 2018 12:00:23 AM
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September 9, 2017
カテゴリ:松山ケンイチ
みなさん、こんばんは。叔母が昨日亡くなりました。あぶないと言われてから随分と生き続けました。けがひとつ、病気一つせず健康でしたが、次第に華族の中で居場所を失っていったのです。
さて、今日紹介する映画も家族がテーマです。

原発後の福島が舞台の映画家路を見ました。

家路

出演
松山ケンイチ 田中裕子 安藤サクラ 内野聖陽 山中崇 田中要次 光石研 石橋蓮司

 東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故によって、先祖代々受け継いできた土地を失ってしまった長男の総一は、継母・登美子、妻の美佐、娘と仮設住宅に暮らす。同じ頃、20年前に故郷を追われ、今は無人となった実家に次男・次郎が帰ってきた。戸惑う家族を尻目に、彼は一人で苗を育てては、誰もいない田んぼにそれを植えていく。その姿に長男と母親は故郷で生きていく彼の決意を感じ取り、バラバラであった彼らの心と絆が少しずつ再生されていく。

 故郷を離れざるを得なかったにも関わらず、やる事といえば農業しかなく、つぶしがきかない兄・総一と、兄の罪を被って故郷を去り、誰もいなくなったからこそ戻って来た次男・次郎。この二人が割合早めに出会って「なんで帰ってきた!」「なんで一緒に暮らさない!」などの兄弟げんかが始まるのか?と思っていたが、映画半分くらいになっても対照的な二人の生き方が並行して描かれるだけで、なかなか会わない。早くに家族のドラマに焦点を当ててしまうと、原発事故の影響下で生きる人達の事がじっくり描けないからだろう。

 農業県であり、自らも野良仕事をしていた登美子が北海道産のコメをとぐシーンがある。故郷は変わらずそこにあっても、もう二度と安全な故郷の米を食べることは出来ない。牛も野菜も同じ。仮設住宅は家族4人が住んでいるのに二部屋しかなく、プライバシーがない。借金が払えず自殺する農夫がいれば、「一致団結して金をもらうために引っ込んでろ」と総一に凄むもと農夫もいる。事故で変わってしまったもの、なくなってしまったものが、全て取り返せる日はおそらく来ない。

 それでも、この映画には怒りは感じられない。同じ原発事故を扱っても、この映画は園さんより過激ではない。特定の誰かを責めるわけではないし、主人公達が激しく慟哭したり訴えるシーンもない。唯一過激に思われた、農夫が成し遂げようとしてできなかった「福島の土を国会議事堂前にぶちまける」行為も未遂に終わる。登美子と次郎が禁止区域の田んぼで田植えを始めるささやかな行為しか‘抵抗’に見える行為はないし、彼等はそもそもそも‘抵抗’だと思っていない。そうかといって諦念でも自暴自棄になったわけでもない。ただ。彼等に見えているものは、再稼働を主張する人達の目には決して見えないものだろう。



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最終更新日  September 9, 2017 06:51:59 AM
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December 26, 2016
カテゴリ:松山ケンイチ
みなさん、こんばんは。紅白歌合戦見ていますか?昔は家族揃ってテレビで見るのが習慣でした。今は随分と家族の形も変わってしまったようですが…。
その紅白歌合戦が何と終戦の年に始まっていたとは。勿論当時はラジオ放送ですが、生放送ならではの苦労もあったようですよ。

紅白が生まれた日

出演
松山ケンイチ 本田翼 miwa 星野源 中島 ひろ子 小林 隆 高橋 克実

 昭和20年9月。GHQは、放送を指導する目的で、NHKを接収しようとしていた。ちょうどその時、出征していたディレクター・新藤が戻って来る。そこで、馴染みの女子アナ・光江が男性職員の復員のため退職させられるのを、新藤は目の当りにする。GHQの検閲は細部におよんでいたが、とりわけ日系人の通訳・ジョージ馬淵は、見かけがそのまま日本人なだけに、居丈高な物言いが癪に障っていた。新藤はやけになりそうになるが、雑用係りとして復職してきた光江の前向きさに元気づけられていく。そんな折、GHQから新しい歌番組を考えるよう、新藤たちに指示が下る。新藤は光江や周りの人々に影響され、「紅白歌合戦」の提案を書き上げる。しかし、そんな新藤の出鼻をくじくように、GHQからクレームが。「紅白歌合戦」の「合戦」が、戦いを奨励すると言うのだ。近藤はGHQに論戦を挑み、なんとか「音楽試合」とすることで了承を取り付けるが、馬淵から「1分1秒、全て台本通りに」と釘を刺される。一方、歌手同士を対決させる試みにレコード会社は猛反発。また、目玉としていた「リンゴの唄」の並木路子は戦争の傷跡から歌えないという。そんな中、新藤の情熱と光江の機転でなんとか説得に成功し、放送当日を迎えることになる。しかし、順調に進んでいたはずの本番途中に、大事件が起こり・・・。

 放送90周年ドラマ。全編が光江の回想形式で語られるのだけれど、劇中で語っている相手はいない。テレビを見ている皆さん全員に向けて語っているということだろう。

 それにしても敗戦のその年に生放送の歌番組をやってしまうのは、今と違って便利な通信機器もないし大変だったのでは。よくやりきったもんだ。今でこそ紅白歌合戦も見ない人が出てきているけれど、私達の子供の頃はまだテレビが全盛で、大晦日には必ず見る番組だった。年齢によって全部は見なかったけど。
  
 何せ「逃げ恥」の星野さんが敵役(だけど実は味方)というおいしい役どころを演じているので、今再放送したら受けるのでは?




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最終更新日  January 27, 2018 12:50:22 AM
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May 8, 2015
カテゴリ:松山ケンイチ
みなさん、こんばんは。今週は短かったですね。電車も心なしかまだ空いていたような。
「高崎山のお猿の赤ちゃんにシャーロットという名前をつけるのはいかがなものか?」という論争?はどうやらそのままでいくみたいですね。別に王女様を侮辱したことにはならないと思いますよ。箱根の山が何やら不穏ですね。

川本三郎さんの作品を原作とした映画マイ・バック・ページを見ました。

マイ・バック・ページ
My Back Page
出演
松山ケンイチ 妻夫木 聡 三浦 友和 青木 崇高

監督
山下 敦弘

 全共闘運動が最も激しかった1960年代後半、週刊誌編集部で働く記者・沢田は、理想に燃えながら日々活動家たちの取材を続けていた。ある日、梅山と名乗る男から接触を受けた沢田は、武装決起するという梅山の言葉を疑いながらも、不思議な親近感と同時代感を覚えてしまう。そして「駐屯地で自衛官殺害」のニュースが沢田のもとに届くのだった。

 東大卒業後「週刊朝日」「朝日ジャーナル」に勤務し、事件をうけて懲戒解雇になった川本三郎がジャーナリスト時代の経験を記したノンフィクションを山下敦弘監督が映像化。

 上の世代が「あの頃は一番日本に元気があった」とよく口にする1969年から1972年。海外ではベトナム戦争、国内では反戦運動や全共闘運動が激しく、大学など行ってられる状況ではなかったそうだ。そういう話を聞く時、彼等から「今は改憲だの自衛隊の海外派遣などの問題が起こっても国民はなぜこんなに大人しいのか」と言われているような気もする。しかし彼等の言う「元気があった時代」には、闘争という名の流血の惨事もあった。戦争であれだけ人が死に、争う事の悲惨さも辛さも嫌というほど体験したはずなのに、その余韻が消えかかっていたのか。

 「4月に何かを起こす」と語る梅山の胡散臭さは、観客には序盤から少しずつ明かされていく。教室で責められれば「敵なのか?」と逆に攻撃する。「沢田から借りた」と言って新聞社の先輩から一万円貰い、一方で沢田には「先輩がカンパしてくれた」と言う。嘘の粛清で自衛隊員を実行犯に仕立て上げ、いざ事件が起こると「自分は命令を受けただけで手を下してはいない。」と責任を転嫁する。少なくとも、チェ・ゲバラはそんな事はしなかった。彼の若さと未熟さとしたたかさを、松山ケンイチさんが好演。

 沢田の傍にいる先輩・中平がいい。梅山にのめりこんでいく沢田を止めようとする一方で、「写真を渡した途端にお前は社会部を責められなくなる」とジャーナリストとしての矜持を伝える。ジャーナリズムとは何を、誰を守るべきなのか、特定秘密法案で揺れている今も、考えなければならない話題の一つであるのだろう。




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最終更新日  March 25, 2017 11:17:32 PM
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December 10, 2014
カテゴリ:松山ケンイチ
みなさん、こんばんは。オールスターキャスト映画を紹介します。とってもおもしろかった!

清須会議
The Kiyosu Conference

出演
大泉 洋 役所 広司 寺島 進 松山 ケンイチ 伊勢谷 友介 妻夫木 聡 小日向 文世 篠井 英介
浅野 忠信 染谷 将太 西田 敏行 佐藤 浩市 阿南 健治 中村 勘九郎 鈴木 京香 中谷 美紀 剛力 彩芽 天海 祐希 戸田 恵子


原作&脚本&監督
三谷 幸喜

 本能寺の変によって織田信長が亡くなり、筆頭家老の柴田勝家と羽柴秀吉(藤吉郎)が後見に名乗りを上げた。勝家は三男の信孝、秀吉は次男の信雄を信長亡き後の後継者として指名し、勝家は信長の妹・お市、秀吉は信長の弟・三十郎信包を味方にする。そして跡継ぎを決めるための清須会議が開催されることになり、両派の複雑な思惑が交錯していく。

 歴史ドラマでこの時だけ華々しく登場し、その後の行く末がさっぱり描かれない信長の嫡孫・三法師。いつか彼視点で織田家の光芒を見てみたいものだが、今回の主役は勝家と秀吉。常識的に考えるのであれば、筆頭家老で“親父様”と信長の部下にも慕われていた勝家が決めるのが妥当である。しかし今回の後継者選びは、ただ単にいち大名家の行く末を決めるだけではなかった。志半ばで散った信長の願い―天下統一を引き継ぐのは誰か、という隠されたテーマが横たわっていた。そして信長の係累は、誰もその器にない。
 
 勝家と秀吉を比べるに、勝家はあくまで織田家を盛り立てて自分は支える立場にあろうとした。しかし秀吉は、誰かを頭に据えるのではなく、自らが天下統一を成し遂げるつもりでいた。この自らの立ち位置の据え方の違いが、腹の据わり具合の差となり、会議を制した決め手である。

 後継者が決した後、勝家は秀吉に問う。「新しい世に、俺の居場所はないか」真っ正面を向いて語り合うのではなく、背中越しに問うのだ。そして秀吉は頭を下げ静かに答える。「申し訳ございません。」「そうか、ないか。」秀吉がはっきりと言わなかった答えを心の中で何度も噛みしめながら、それでも自分の生き方を変えられないと告げる敗者、勝家。憎しみあっているわけではない。お互いの良さも知っている。それでも二人は闘わなければならない。勝家があまりにも、真っ直ぐすぎるから。秀吉にはもっと先が見えていたから。

 勝家はもう一人の漢とも、背中越しに別れを告げる。会議が始まった時には頼れる参謀として、そして友として頼りにしていた丹羽長秀。そんな彼の決断が、最終的に勝家を賤ヶ岳に追いやる。もう逢う事がないだろう、と言い捨てる勝家の、これも背中越しに丹羽がこんな事を言う。「お前は考えなしに動きすぎる。動く前にそれが正しいかどうか、心の中のわしに問え」そして次に、前に聞かれたことについて―年下の女房をどう扱えばいいか、という瑣末なこと―についてもアドバイスする。重き事を最初に、軽きことを最後に。万事手ぬかりのない丹羽が去らなければ、勝家には別の道があったろうか。そして、丹羽がこんなにいい男に描かれているのはこの映画が初めてではないだろうか。
背中越しにしか、背中越しだからこそ、かけられる言葉があり、交わせる友情がある。真っ正面を向いたら、もう、闘うしかないのだから。

三谷幸喜が、およそ17年ぶりに書き下ろした小説を自ら映画化。













最終更新日  December 8, 2019 12:38:28 AM
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July 12, 2013
カテゴリ:松山ケンイチ
毎日暑いですね。終戦の夏も暑かったことでしょう。
アニメで知られているものの、本物の戦艦大和がどんな戦い方をしたのか、知っている人は少ないのではないでしょうか。

男たちの大和/YAMATO

出演
反町 隆史 中村 獅童 松山 ケンイチ 勝野 洋 渡 哲也 井川 比佐志 林 隆三
本田 博太郎 奥田 瑛二 仲代 達矢 平山 浩行 蒼井 優 鈴木 京香 余 貴美子
寺島 しのぶ 白石 加代子 高畑 淳子
 
監督&脚本 
佐藤 純彌

音楽
久石 譲 

主題歌
長淵剛

2005年4月、真貴子は鹿児島県枕崎の漁師・神尾に60年前、戦艦大和が沈んだ場所まで舟を出してほしいと懇願した。真貴子を乗せた小型漁船を走らせているうちに神尾の脳裏にも60年前の出来ごとがよみがえってきた。昭和19年2月,若き日の神尾たち特別年少兵が大和に乗り込み,尊敬できる魅力的な上官,森脇二主曹と内田二兵曹に出会う。
 若い乗組員は,レイテ沖海戦などの実戦に重ね成長していくが,戦局は悪化の一途をたどっていく。昭和20年4月1日には,米軍が沖縄に上陸。ついに大和に沖縄への水上特攻の命令が下される。4月6日,それぞれの思いを胸に,大和は沖縄へと出撃。乗組員達の最後の奮闘が始まった…

1945年、東シナ海沖に沈没した伝説の戦艦大和を辺見じゅんが生存者や遺族などに取材をして書いた「男たちの大和」を映画化したエンターテインメント超大作。約6億円かけて原寸大で再現された全長190メートルもの巨大セット。

冒頭、海に沈んだ本物の大和の映像が映り、そして海上を波を切って進むおそらくCGの大和が登場する。このシーンだけでぐっとくる。というのは、実戦で大和が華々しく戦うシーンはないのだ。巨大戦艦の時代は終わり、とっくに戦闘機同志の戦いに移っていた。
映画の中でも「護衛戦闘機がないのに作戦が成功するはずがない」と上官達が反発するが、本当にその通りで、大和は盾たるもの何も持たず、来襲する飛行機の格好の的になっているだけだ。これは戦闘ですらない。最大最強と謳われた大和がなすすべもなく海に沈んでゆく様を見ていると、漫画家松本零士さんが宇宙戦艦ヤマトで宇宙に飛び立たせたかった理由が良くわかった。メインは若き乗組員達を見る映画なのだとわかってはいるが、大和がふびんでならなかった。

監督・脚本は『人間の証明』『敦煌』などの日本映画界の巨匠・佐藤純彌。出演者も反町隆史、中村獅童、渡哲也、鈴木京香と豪華な顔ぶれ。












最終更新日  January 27, 2018 12:51:50 AM
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June 12, 2013
カテゴリ:松山ケンイチ
みなさん、こんにちは。
関東は昨日に引き続いて雨です。やっと梅雨らしくなりました。

ところで、漫画の映画化作品ってなかなか成功!と思えるものがないような気がします。
原作に思い入れがあるからでしょうか。
今日紹介する作品もやっぱり、クエスチョンマークがつきました。



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うさぎドロップ

出演
松山ケンイチ 香里奈 芦田愛菜 中村 梅雀 綾野 剛 池脇 千鶴 風吹 ジュン
木野 花 根岸 季衣
監督
SABU

27歳独身のダイキチは、祖父の葬式に出席するため久しぶりに帰省する。彼はその席で6歳の少女りんに目を留めるが、何と彼女は祖父の隠し子だということで親族一同がパニックに陥ってしまう。ダイキチは施設に入れられそうになっていたりんをふびんに思い、つい自分が彼女を引き取って育てると言ってしまい……。

宇仁田ゆみ原作の人気コミックを、『蟹工船』のSABU監督が映画化。ひょんなことから一緒に暮らすことになった6歳の少女と男の涙あり笑いありの共同生活を描く。原作ではダイキチは30歳でりんとの年の差は24歳だったはずだが、松山ケンイチが演じる映画版ダイキチはどう見ても20代。本当なら叔母甥の間柄だが、年齢では父娘というより年の離れた従兄のオニイチャンと戯れているように見える。漫画版では将来二人が結婚するのだけれど、映画版ではとてもそんな風には見えない。芦田愛菜ちゃん人気にあやかった所もあるキャスティングなんだろう。
原作版ダイキチは一旦自分が決めたことは守り通す筋の通ったいい男…で、そのキャラクターを追っていけばいいと思っていたのだが、なぜか謎のダンスシーンが登場。りんの友達になる男の子コウキのお母さんがモデルさんで、なぜかダイキチは出会う前からその女性を雑誌で見ていた。そして誌面を見るたび妄想にふけっちゃう…というコメディタッチのシーンが挿入されてびっくりした。もちろん原作にはない。そしてコウキのお母さんのイメージ自体も原作と全然違っている。別物として見ろということなのかもしれないが、それにつられてダイキチもりんを引きとるシーンは台詞そのままだが、そのすぐ後で「何でこんな事いっちゃったんだ」と自分のええかっこしいを悔いる所があって、これもおかしい。今風の若者じゃないところが良かったのに、ヘンに今風の若者に近づけてしまっている。獲得したい観客層に合わせて映画を変えてしまったために、原作を好きであればあるほど見たくない映画になってしまった。











最終更新日  March 27, 2017 11:42:05 PM
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May 15, 2013
カテゴリ:松山ケンイチ
天海祐希さんが降板した穴を立派に埋めた宮沢りえさんへの称賛が高まっています。2日間で仕上げた宮沢さんの役者根性は凄い。

さて、こちらも黒澤明監督の名作中の名作をリメイクしたのですが…ちょっと感想は辛口になってしまいました。面白かったんですけどね。

椿三十郎

監督
森田芳光

脚本
黒澤明 他

出演
織田 裕二 豊川 悦司 小林 稔侍 松山 ケンイチ 佐々木 蔵之介 風間 杜夫
西岡 徳馬 藤田 まこと 鈴木 杏 中村 玉緒

とある社殿の中で城代家老の甥である井坂伊織をはじめ、9人の若侍たちが上役である次席家老黒藤らの汚職について密談していると、椿三十郎という浪人が現れる。密談を盗み聞きしていた三十郎は陰謀の黒幕を見抜き、室戸半兵衛率いる悪者の手先から若侍たちを逃がす。あまりにも頼りない伊織達を見て、心ならずも助太刀する羽目になる三十郎だが…。

黒澤明監督と三船敏郎のコンビが1962年に放った傑作時代劇をリメーク。
三船敏郎VS織田裕二
仲代達矢VS豊川悦司
小林桂樹VS佐々木蔵之介
伊藤雄之助VS藤田まこと 

寡黙でもごもご、口の中で何しゃべってるんだかわからない三船版に比べ、織田版三十郎は明るい。飄々としていて三船とは真逆。唯一、ラストで彼を追ってくる伊織達に「自分を追うな」と言い放つシーンのみ怖さを感じさせるが、それ以外ではとことん明るい。始終声を低くしているトヨエツの半兵衛と対照的だ。トヨエツ版半兵衛は野性味あふれる仲代版に比べて身綺麗だ。何をやらかすんだろう?という怖さがない。いつも三十郎にしてやられるのに、表立って怒りを出す場面がない。そのため、もう悪者が一網打尽にされた後に、わざわざ三十郎に勝負を挑みに来る動機が、いまいち共感できなかった。黒藤の部下として連れて来られたにも関わらず、若侍の服を来て奥方の作ってくれたご飯を食べる、ふてぶてしいんだか鈍いんだかわからない侍役に佐々木蔵之介。やろうと思えばいくらでも凄みを出せる佐々木蔵之介さんだが、今回は押し入れから出たり入ったりと笑いパートを担当。藤田まこと演じる城代家老は若侍達が助けようとするターゲットとしてしきりに会話には登場するが、彼自身が登場する場面は極めて少ないおいしい役。彼といい奥方といい、おっとりしているようでも“鞘のない刀”としてしか生きられない三十郎の性格を一目で見抜く慧眼の持ち主。ただこの映画、オリジナル版の脚本をいじらず、カット割りまで似せていると聞くと、この映画で良いと思われる所って、もしかして全部オリジナルの良さってこと?と首をかしげてしまう。それならば、この映画を撮る意味って何だったのだろう?もちろん、役者が異なれば受ける雰囲気は勿論違うが。
 




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最終更新日  March 27, 2017 11:41:53 PM
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