どこかで誰かが繋がっているオムニバス形式の短編集 短編集「木星の月」
みなさんこんばんは。半年にわたって開かれた大阪・関西万博の一般入場者の数は2557万人余りだったと博覧会協会が発表しました。当初想定していた2820万人には達しませんでしたが、2005年の愛知万博を上回り、運営費の収支は黒字となる見込みです。今日もアリス・マンローの短編集を紹介します。木星の月The Moons of Jupiterアリス・マンロー中央公論新社「チャドウリーとフレミングー繋がり」語り手ー私の母方の叔母たちの物語。母方の実家はチャドウリー家である。フィラデルフィアに住む看護師のアイリスみn、ドゥ・モインに住むフローリスト・ショップのオーナーのイザベル、ウィニペグに住む教師のフローラ、エドマントンに住む女性会計士のウィニフレッド。オールドミスとひとくくりにされる彼女たちは、はち切れそうなお腹とお尻を持ち、言いたいことを喋る、体も口もボリューミィな存在。揃えばかしましい。そんな彼女たちが、唯一結婚している母の家を訪ねてくると、ここだけの打ち明け話を始める。やがて結婚した私の元に叔母たちがやってくるが、夫のリチャードは、貧乏たらしく見える叔母たちをよく思わず、私もまた、叔母を「彼女はいつもこんなふうに、がさつで、貪欲で、おどおどしていただろうか(p31)」と否定的に見てしまう。ところがリチャードが叔母たちが帰った後に、失礼な一言を口にした時私のとった行動は。自分は思っても言ってもよくても、他人には言われたくない複雑な感情を描く。「チャドウリーとフレミングー野の石」私の母は、ボビー・カレンダーという男の商売を手伝っていた。彼等が扱っていたのは、主にアンティークものだ。しかし品物が売れず、ボビーは刑務所に入ってしまう。母は父の実家に行き、叔母たちにアンティークの話を始めるが、農場暮らしの叔母たちにはピンとこない。やがて私は新聞記事で、父が話してくれた、叔母とロマンスがあったかもしれない男性の死を知る。男の墓石代わりになった丸石を探そうとするが、姿形もない。「ここに埋もれているかもしれない人生に、未練がましいのは考えもの(p60)」といいつつも、本音は未練が残っている私。こちらもまた、もやもやしたマージナルな感情が掬い取られている。「ダルス」かつて詩を書いていたリディアは、今は出版の編集をしていた。小旅行で立ち寄った先で、ミスター・スタンリーから、作家ウィラ・キャザーへの熱意を語られる。愛していた男ダンカンから逃げられたリディアは、スタンリーについ意地悪な物言いをしてしまうが。「ターキー・シーズン」クリスマスシーズンが近づくと大忙しになる、ターキーの解体作業に集まって来る人たちの描写。語り手はそのうちの一人でベテランのハーブが気になる。ある日ハーブが連れてきた若者ブライアンが、職場に不協和音を巻き起こす。後になってわかる恋愛感情、人間関係。それらをすぎ越して日常は続く。「チャドウリーとフレミング」と繋がる「木星の月」、「アクシデント」「ミセズ・クロスとミセズ・キッド」「バードン・バス」「ブルー」「レイバー・デイ・ディナー」「繰り言」「客」収録。【中古】 木星の月 / アリス マンロー, Alice Munro, 横山 和子 / 中央公論新社 [単行本]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】もったいない本舗 楽天市場店