家族に恵まれていた宮澤賢治 映画「銀河鉄道の父」
みなさんこんばんは。大阪・関西万博が開幕しましたが、いまだ開館していないネパールのパビリオンについて、建設会社に工事費用の一部が支払われず、工事が完全に止まっていることが複数の関係者への取材で分かりました。今日から2日間役所広司さん出演の映画を紹介します。映画銀河鉄道の父を見ました。銀河鉄道の父Father of The Milky Way Railroad監督成島出出演菅田将暉 森七菜 坂井真紀 田中泯 豊田裕大 役所広司 質屋を営む裕福な宮沢家の長男に生まれた賢治は、跡取りとして大事に育てられるが、家業を「弱い者いじめ」だと断固として拒み、農業や人造宝石に夢中になって、父・政次郎と母・イチを振り回す。さらに、宗教に身を捧げると東京へ家出してしまう。そんな中、賢治の一番の理解者である妹のトシが、当時は不治の病だった結核に倒れる。賢治はトシを励ますために、一心不乱に物語を書き続け読み聞かせる。だが、願いは叶わず、みぞれの降る日にトシは息を引き取る。「トシがいなければ何も書けない」と慟哭する賢治に、「私が宮沢賢治の一番の読者になる!」と、再び筆を執らせたのは政次郎だった。「物語は自分の子供だ」と打ち明ける賢治に、「それなら、お父さんの孫だ。大好きで当たり前だ」と励ます政次郎。だが、ようやく道を見つけた賢治にトシと同じ運命が降りかかる。 初めての子が嬉しくて仕方がない政次郎に祖父が「文学なんかにかぶれたらとんでもないことになる」と既に警告。その通り、賢治は商才もなく日蓮宗にうちこんだり、人造宝石を作ると意気込んだり、将来性や確実性とは縁のない一生を送り続ける。それでも家族は頼りない長男を支え続ける。菅田君が演じているので、多少狂気じみた賢治である。37歳という短い生涯を自分のやりたいように駆け抜けたが、それは駆け抜けさせるために次男がきちんと家業を継ぎ、発展させる才能があったなど家族の環境が整っていたからできたことで、ひいては、彼が忌み嫌った質屋としての財産がないとできない。小説家・門井慶喜が宮沢賢治の父である政次郎を主人公に究極の家族愛をつづった直木賞受賞作「銀河鉄道の父」を映画化。小説家・門井慶喜が宮沢賢治の父である政次郎を主人公に究極の家族愛をつづった直木賞受賞作「銀河鉄道の父」を映画化。銀河鉄道の父 [ 成島出 ]楽天ブックス