January 25, 2020

この映画を見て 是枝監督はイーサンを『真実』にキャスティングした~映画『6才のボクが、大人になるまで。』

カテゴリ:アメリカ映画
みなさん、こんばんは。いよいよ春節ですね。しかし武漢が大変なことに!
そして日本でも感染者が!

今日から3日間イーサン・ホーク出演作を紹介します。
この映画が撮影された期間は長いですよ~。

6才のボクが、大人になるまで。
BOYHOOD

出演
イーサン・ホーク エラー・コルトレーン
パトリシア・アークエット アカデミー助演女優賞

監督&脚本
リチャード・リンクレイター

ベルリン国際映画祭銀熊賞

 メイソンは、母オリヴィアと姉サマンサとテキサス州の小さな町で生活していた。彼が6歳のとき、母は子供たちの反対を押し切って祖母が住むヒューストンへの引っ越しを決める。さらに彼らの転居先に、離婚してアラスカに行っていた父が1年半ぶりに突然現れ……。
リチャード・リンクレイターはあまりドラマっぽい映画を作らない人だなと思っていた。本作に出演しているイーサン・ホークとジュリー・デルピーが共演した『ビフォア』シリーズも、これといってドラマはない。偶然出会った男女が延々ととりとめもない話をしているうちに恋心が芽生えていく映画だ。もちろん三部作の作品毎にはスパンがあるが、話している内容は私たちが普段しているような世間話で、その中に二人の来し方が散りばめられながら二人の気持ちが動いていく。

 俳優は、よく役を引きずる、引きずらないという言い方をするがこういうシリーズものを同じ年数をかけて撮影するのは、なかなか役を抜けられない。一作一作終わるごとにリセットしていく方がよくて、こういうのは嫌だという俳優もいるのでは。イーサンはそうではないようだ。というか、リンクレイターとのコラボが気に入っているのだろう。イーサンやパトリシアはもともと俳優だったからともかく、姉を演じたリンクレイターの娘やエラーはその後も俳優を続けるかどうかわからなかったわけで、いやはや、皆すごい賭けをしたもんだ。

 本作でもイーサンは、12年かけてエラー・コルトレーン演じるメイソンが大学生になるまでを父親として見守る。母親は二回離婚をしていて、夫の選び方がわかりやすい。イーサン演じる父(役名もDad)は子供達と遊ぶのはうまいが、規律を教え込むタイプではない。毎年誕生日には子供達を連れ出すが、祖母の家に迎えにくる場面で既に約束を破っている。そこで母(こちらも役名はMom)が次に選んだ伴侶は自分が通っている大学の教授で、こちらは「やることを終えるまで遊びに行くことはまかりならん」と決めたことをやらない子供達に対して厳しい。ただ何らかの理由で彼が酒に溺れるようになってからは、その厳しさもDVに変わる。一方でイーサン演じるDadは別の女性と再婚して、宗教色の強い家庭で育った妻の想いを優先させる。DadとMomは若くして結婚したことが暗示されているので、もう少し長く一緒にいれば、角がとれていい夫婦になったかもしれない。

 髪を義父に勝手に剃られて怒っていた少年が、彼女の心変わりに悩むまでを私たちは2時間半で見る。そして改めて時間なんて振り返ってみれば一瞬に過ぎないと思う。

 リンクレイター監督とのコラボを見て是枝監督はイーサンを『真実』にキャスティングしたそうだ。


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最終更新日  January 25, 2020 12:29:17 AM
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