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13日の行政刷新会議の事業仕分けで、「次世代スーパーコンピューター」の開発予算について、ワーキンググループが予算の見送りとされるような大きな縮減という結論を出したことが話題になっています。マスコミは、ノーベル賞学者で理化学研究所理事長の野依良治先生の「(スパコンなしで)科学技術創造立国はありえない」という言葉を取り上げて報道していますが、WGのメンバーを見て「あれ?」と思った方も多いのではないでしょうか。
報道を見ると蓮舫参院議員のことばかり取り上げられていますが、それよりも、スーパーコンピューターによる円周率の計算でも有名な東京大学の金田康正先生や、地球惑星物理学者である松井孝典先生といった、第一線の科学者がなぜ予算の縮減に賛成しているのかについてはよく考える必要があると思います。 時間をかけて、科学・技術政策のありかたから議論していれば、単なる予算の話ではなく、「次世代スーパーコンピューター」の存在意義も含めたうえでのもっと深い議論ができたでしょうし、その結果縮減が決まったとしても野依先生のような発言もなかったはずなのに、表面的な予算の縮減という話だけで終始してしまったのは残念でなりません。 今回のように深く議論を行わなければならないはずの色々な課題が、行政刷新会議の事業仕分けで短時間に仕分けされていくのは、やはり少し乱暴のような気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 14, 2009 03:13:00 PM
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