カテゴリ:星・天体
新しい赤道儀の性能を試したいためか、最近星が出ていれば望遠鏡を持って山に登るようになっています。
星を楽しむため…というものではないけれど、理由がどうあれ望遠鏡を持ち出して個人的に星を見ることはいいことですね♪。 昨日もきれいな星が出ていて、では土星とこれから昇ってくる月を写そうと準備し、まずは携帯の写メで土星をパシャリ。 10 posted by (C)martind35 ↑なかなか真ん中に持ってくることが出来ず、妥協で写すだけ写したのがコレ。まぁ携帯のカメラレベルで輪の存在が判ればそれだけで良しとしたところか。 で、このまま続いてもう少し大きな土星を写メで写してみようと準備すると、なかなか土星が画面に入ってこない(・・?。何で?、さっきはうまく出来たのに…と空を見ると雲が(-_-;)。撮影に集中していて雲が出てきていたことに気付かなかったようです。 その後1時間近く雲が晴れることを期待して(天気予報では晴れ)椅子に座って曇り空をボケ~って見ていたけど、当分晴れそうな気配が無かったし眠くなってきたので撤収してきました…。 写メで土星を写す前に赤道儀の動きをチェックしたり自動導入の精度を確認したりと、1時間くらい遊んでいたんだけど先に土星を写すべきだったかな?(-.-)。 さて、またSXP赤道儀で気付いたことを少々(注:専門的に書きますので、興味の無い方は「1」の写真までスルーの方向で^^;)。 まず、先日「赤道儀の強度的には観望程度ではSXDと比べて特に優位性は感じませんでした」とカキコしていましたが、土星を550倍で見て遊んでいたところSXDとくらべ強度的な優位性を感じました。 SXDでは例えば高倍率で土星を見ていてピントを合わせようとピントリングに触ると"ブルルルル・・・・"と視野が揺れますが、それがSXPでは"ブルル・・・"程度と早く振動が止まるように感じました。先日は100~200倍と現実的な倍率での観測だったので代わりばえに気付かなかったところに、今回550倍という過剰倍率で観測したためにそれに気付いたようです。まぁ赤道儀は原則として価格が高くなれば頑丈になりますので、ここは順当な事といったところでしょうかね。 もうひとつ気付いたことは、赤経方向の微動の動きはいいのですが、赤緯方向で微動後ちょっと流れる?ように感じました。GA-4などスケール付きのアイピースで確認していなかったのではっきりとしたことは言えませんので、いずれ再確認してみたいと思います。 あとは…相変わらず自動導入はいいですね~♪。自動導入の制御方を「極軸を合わせた赤道儀」モードで試したのですが、レグルス・アンタレス・デネブの3つの星でアライメントすれば、C-8の100倍の視野では間違いなく導入できました。また、アライメントの数を増やしていくと自動でさらに中心部まで持ってきてくれるように思いました。 スカイセンサー2000では4つ目の星をアライメントした場合、4点のアライメント情報の中から一番精度の出せる星を3つ選んでアライメントし直す制御をしていた…と記憶していますが(間違っていたらゴメンナサイ)、スターブックTENでは最大20コまでアライメントのデータを蓄積し、それらを全て使って制御できるようです。 ちなみに昨日もM51・M104・M97・M11・M39・M57・M3・M101・M13をわざと望遠鏡の移動量が多くなるようにジグザグに選んで自動導入させてみましたが、それらが全てちゃんと導入できました。 これでもう自動導入の精度には信頼を置けるようになりました。 さて、最近SXP赤道儀のネタが増えていますが(だってこのブログは天体ネタを主とするブログのハズでして…)、では赤道儀とは何ぞや?(・・?って話しを少々。 1 posted by (C)martind35 ↑まずこれが赤道儀(せきどうぎ)というもので、簡単に言えば天体望遠鏡用の三脚といったところでしょうか。 2 posted by (C)martind35 ↑ご存知のように星とは北極星を中心として時計と反対周り方向に動いていってます(フィルムカメラの200mmにて1時間露出)。 これはこれで「固定撮影」と呼ばれる立派な天体写真の撮影方なのですが、これでは星座の形がわかりづらくなる場合があります。 3 posted by (C)martind35 ↑そこで赤道儀を使うと星の動きと同じ動きをしてくれますので、10分とかシャッターを開きっぱなしにしても星が線を引かないので、星座の形で写すことが出来ます(フィルムの50mmにて10分自動ガイド撮影)。 4 posted by (C)martind35 ↑例えば惑星を大きく写す場合や…(デジタル一眼・約500倍・1枚もの) 5 posted by (C)martind35 ↑星雲・星団などを望遠鏡(か望遠レンズ)で写す場合でも、赤道儀は必須の道具になります(フィルムカメラの200mmにて20分手動補正ガイド)。 このように特に星を写すことがある人では、ほぼ必ず持っている機械になります。 6 posted by (C)martind35 ↑ちなみに管理人は前はこれを使っておりました。ビクセンの名機SP-DXです。 7 posted by (C)martind35 ↑中古で買ったもので(3旧ユッキ~^^;)、もともと2軸のステッピングモーターだったところにスカイセンサー2000を後付けしてました。 これなんて前所有者から30年くらい経っているんじゃないかな?。 望遠鏡の道具とは実は寿命が長く、これも3回のオーバーホールを経て今でも実働可能です。ただし現在ではSXPがメインですのでこれは予備の赤道儀として保管してあります(極望のスケールパターンは交換済み)。 8 posted by (C)martind35 ↑これは管理人が初めて買った望遠鏡&赤道儀です(80M望遠鏡+SP赤道儀。CELESTRONはフェイクのシールね^^;)。 今でも玄関先に組み立てていて(玄関にて撮影^^;)、星が出ていれば家の前にちょこっと持ち出してパパっと星を見てササっと仕舞うような使い方をしています。 また、SP赤道儀はオーバーホール+極望のスケールパターンを交換しており、そのガイド精度の高さ(50mmにて40分無補正でも星がズレませんでした(゜o゜))と架台の軽さから、星空をカメラのレンズで写すようなときには持ち出すこともあります。これも買ってから20年以上経っています。 気が付けば?管理人は3台の赤道儀を持っていることになりますが、では同じ形なのに何が違うの(・・?って話しを少々。 9 posted by (C)martind35 ↑SPDXとSXPを並べて写してみました。SXPの方が大きいことがわかると思います。また、大きいだけあってSXPの方が重いです。 これが何を意味するかというと、その丈夫さというか頑丈さというか、重い望遠鏡を載せてもグラつきが少なくなるんです。 この辺はカメラと三脚の関係に近いものがあるかもしれません。 例えば星を200倍とかで見ていると風が吹いただけでも星がフルフル揺れることがあります。天体観測はそれだけシビアなのですが、これが撮影となると揺れ=被写体のブレということになり、天体写真では致命傷になるんです。 また、天体写真にこだわってくると、より大きな望遠鏡やCCDカメラ(デジカメではなくて)や星を勝手に追いかけてくれるオートガイダーなるものとか、とにかく機材も増えてその総重量も重くなってゆくんです。そうなると小型や普及サイズの赤道儀では能力不足で対応できなくなってしまいます(足の細い軽い三脚に一眼デジカメを載せるようなもの?)。 それらにも対応できるようにと、星屋さんは高い=大きい=重い赤道儀へと買い換えてゆくんです。 ちなみに管理人の周りの星仲間も、ほとんどが2台目の赤道儀を購入しているようです。 実は管理人が一昨年買っていたSXDは、その揺れのレベルがSPDXよりもちょっと良いくらいのMONOだったのですが、今回買い換えたSXPは揺れに対してひとつレベルが上になるからというところもあります。 とはいうもののこの赤道儀というシロモノは一般天体ファン向けのものとしても100万円クラスの物がある世界。それから見れば30ユッキーなんて普及価格と思えてしまうので困ったものです?(-_-;)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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