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2005.07.13
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カテゴリ:Trip in India
俺たちを乗せたバスが、俺たち3人の不安を乗せて動き始める。バスの行き先は、ネパールとの国境の街、ラクソウル。

ラクソウル行きのバス
ラクソウル行きのバス


バスは、カルカッタで乗ったバスよりもやや大きいが、日本の長距離バスのようにリクライニングシートだったり、クッションが柔らかいなどと言うことはない。座席は、お尻のすぐ下にスプリングの形を感じるくらい硬い。背もたれもほとんど傾斜がなく、じっと座っていることなど出来ない。が、乗客は誰もがとてつもない量の荷物をバスに詰め込んでいるため、自分の荷物は自分の足下に置くしかなく、身動きもままならない状態だ。こんな状態のまま、何時間このバスに乗っているんだろうか・・・?考えただけでぞっとする。

パトナーからカトマンドゥーへ向かう道は、いわゆる田舎道だ。俺の妄想の中では、国と国を結ぶ道は幹線道路のはずだから、せめて3車線くらいある道だろうと思っていた。道幅はせいぜい2車線。アスファルトで舗装されているものの、ガタガタとよく揺れる。

車窓には、夏らしい深い緑がひたすら流れて行く。時折、視界が開けたと思ったら、藁葺きの小屋が建っていたり、申し訳程度の集落があったりする。バスはそれなりのスピードで走っているが、流れている景色、時間はゆったりとしている。身動きできない状態と、そのゆったりとした流れが気分を焦らす。俺は、不安なはずなのに、バスの揺れに身を任せているうちに眠ってしまった。

バスの車窓から
車窓から見える風景
バスターミナル
バスターミナル


どれくらい経っただろう。1時くらいだったと思う。バスがロータリーに入った。ロータリーには別のバスが止まっている。俺たちは簡単な食事をとって、バスに戻る。すると、周りにいたインド人が一斉に止まっているバスを指差して、「ラクソウル」と言う。俺たちは礼を言って、急いでバスに飛び乗った。

危ない危ない。危うくカトマンドゥーにたどり着けないところだった。が、心が動揺しているので、乗ったバスが信用できない。周りの人にうるさいくらい行き先を訪ね、彼らの口から「ラクソウル」と言う単語を聞いてようやくバスが俺たちを目的地まで運んでくれることを信じた。





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Last updated  2005.07.14 01:02:10
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