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2005.07.29
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カテゴリ:Trip in India
1992年8月7日

俺たち3人は、ついにカトマンドゥーへたどり着いた。カトマンドゥーは、世界の屋根ヒマラヤ山脈の根元にある小国ネパールの首都。ネパールは、チベット仏教のシンボル、「ブッダズアイ」が描かれたストゥーパが印象的だが、国教はヒンドゥー教だ。国民の9割以上がヒンドゥー教を信仰している。ただ、文化的には、チベット仏教の影響をかなり受けているように見受けられる。

長距離バスターミナル
長距離バスターミナル

カトマンドゥーはヒマラヤ山脈の麓にあるだけに、標高が高い。空気が澄んでいるためなのか、薄いためなのか分からないが、柔らかく穏やかな太陽の光が空気の層を屈折することなく、まっすぐ届いている。ともすると、光の筋が見えるような気がする。インドでのように、光が地面に叩き付けられているような感じがしない。

街は狭いためか、時間の流れ方はパトナーほどゆったりとはしていないが、カルカッタほどガツガツしていない。石畳の細道が無数に走っていて、その脇には木造のストゥーパや、ヒンドゥー教のほこらがあり、雰囲気や流れている空気が京都に似ている。ネパールは王国なので、カトマンドゥーには、宮殿がある。それが、余計に京都の御所を思い起こさせるのかもしれない。

エクストラシートの殺人的な状況と、バスの照明や音楽にたっぷり嫌がらせされた俺たちに取って、カトマンドゥーの街そのものが癒しの空間となった。また、ヒマラヤ山脈へのトレッキングや登山の拠点となっているだけあって、欧米人を中心とした観光客の姿が見られることも、気持ちを安心させる。ただ、匂いはあまりインドと変わらない。いろんな匂いが混ざっている。人の匂い、生活の匂い、牛の匂い・・・

俺たちは、とりあえず食事をとることにした。俺たちは、この短い旅行の中で、今居る街がどういう街かを感じ取る力を身につけたようだ。この街では無駄なエネルギーを使わずに過ごせることを感じ、お互いにそれに逆らうことなく観光客として振る舞うことを黙認した。ニノが提案した日本食レストランも素直に受け入れることが出来た。





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Last updated  2005.08.09 00:53:59
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