2008/06/21(土)17:29
●ファーレ立川 No.101 記憶の種子●
ファーレ立川アート作品の第60回目掲載です。
Wikipedia(ウィキペディア)によると『青銅は大気中で徐々に酸化されて表面に炭酸塩を生じ緑青となる。そのため、年月を経た青銅器はくすんだ青緑色』となるのだが、これが実に味わい深く完成したばかりの製品ではなかなかその味が出しにくい。当ブログでも過去にいくつか紹介しているが、やはり年月の経過と共に徐々に風味が醸し出されてくるのだ。
そんな視点から見ると、この木の実、年季の入った仕上げがとても素晴らしく、何とも言えぬ味わいがある。それにしてもまるでも本物の木のような仕上がりを見せる側面には驚いてしまった。
以下全文引用
コアシティ立川南側のギャラリーロードに、木の実をモチーフにした彫刻があります。野球のバット状、もしくはカクテルグラス状の形の上に、木の実がちょっとかしいだ形で載っています。
これは松田重仁(まつだ・しげひと)さんによる「浮遊する水」という作品で、車止めを兼ねています。松田さんは本来は木彫の作家で、ここにおいてあるブロンズの作品ももとになる木彫作品から型をとり彩色などをほどこして作り上げたものです。彫刻刀による彫り跡がよく残っていて、木彫の味がでています。
松田さんは、木彫で植物をテーマにした作品を作っています。芽や種といった形を作るのは、植物の成長ということを時間の流れになぞらえ、未来への夢を表現しようとしているためでしょうか。
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