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カテゴリ:小説/物語
私が一カ月もそのパターンを続けていると、さすがにスター気取りのバカたちも気づき始める。
自分に注目しない人間がいることが気に入らないのだ! しょ~もない人間に限ってしょ~もないプライドを持っているのはどの世界でも同じだった。 夏休みか近づいてくる頃には取り巻き連中から「◯◯さんが怒ってるから帰ったりせんほうがええよ。」なんてご親切にも忠告してくるバカも出てくる。 それらの有り難いご忠告に私も礼儀を尽くして「怒っとんのはこっちじゃ!言いたいことあんねんやったらてめぇで直接言いに来い言うとけボケ!」とお答えしていた。 そうなるといよいよ私はその無料開放時間帯のスタジオ内で浮き始める。 そうなったらなったで、みんな仲良くお手てつないで音楽をしたいようなうっとおしい連中からも無駄な言葉がかからなくなるので返って練習に専念することができたので、一石二鳥だった。 そんな私を見た店長は「ゴマちゃんはロックやなぁ。」なんて茶化してくれたのだが、それにも私は「僕、ロック嫌いなんで!」と丁寧にお答えしていた。 そして夏休みに入って私が最初にスタジオを訪れた日、、、。 スター気取りの中でも1番人気だった男が私に声をかけてきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.12.31 04:29:21
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