2021/05/02(日)00:58
I don't like it very much. ・・・5
だいたいがそんな店だ。
だから接待を伴う飲み屋はあまり好きではない。
しかし例外の店にも2件ほど出会ったこともある。
最初の店は高校卒業後すぐに働いた会社の社長に一度だけ連れていっていただいた。
いわゆる高級クラブだ。
ママと呼ばれていた女性はペーペーだった私にもわかるほどの高級な着物で身を固めておられた。
他の女性は露出度の多い洋服を着ながらも微塵もいやらしさを感じさせない着こなしと振る舞いで見事としか言えない人たちだった。
そして彼女たちは絶対に人の話を遮ることはしない。
最後まで話を聞く耳を持っていた。
私は社長と彼女たちのやりとりに見入っていた。
彼女たちは、経済・政治・歴史など様々な分野の知識を幅広く持っていた。
それは社長の難しい話に対する短い相槌で如実に理解できた。
また社長の話をただ聞くだけでなく、否定するところは否定し、意見を述べるところはしっかり述べる。
どうやら社長は彼女たちの意見を聞くために店に足を運んだようであった。
そして私にもやがて話題が振られる。
それも若造でも話やすい内容だ。
一流のお店とはこんな場所のことなんだな・・・と思った。