週刊東洋経済2006年9月9日号 と 通販生活
1週間遅れですが、週刊東洋経済2006年9月9日号(2006年9月4日発売)では、「知8つのチャネルで読み解く 通販の力」という特集がありましたが、なかなかおもしろい記事でした。 150万円もする針のいらないレコードプレーヤーが店頭では売れなかったが、通販では定期的に売れているとか、スーパーでも売っている餃子もスーパーの店頭よりも通販の方が美味しいとか、最近インターネット広告でよく見る「山田養蜂場」が売れている秘密等々読んでいて、なるほどと思う記事が満載でした。自分自身はものを売る仕事ではないですが、いつもこういう記事を読むたびにうまくやる人というのはアイデアが凄いななどと感心します。 売る側のアイデアとは違いますが、スーパーで売っているのと同じメーカーの同じ餃子(材料から成形ラインまで全て同じ)でも、スーパー用の餃子は陳列してから、いつ売れるか分からないため、出荷前に加熱処理してから冷凍保存する(食べるまでに2度火を通す)のに対し、通販の場合、陳列の必要がないため、生のまま餃子を急速冷凍するので、食べるときに1度火を通すだけになる結果、通販の方が、肉汁がしみ出し、キャベツもシャキッとするというのは目から鱗のネタでした。 また、千趣会のカタログはできる限り保管してもらうために、表紙の裏表に光と反応して周辺の臭いをとる特殊用紙を使用し消臭にもなるので、捨てないでとっておいてもらうというのもおもしろいアイデアでした。 また、口コミや実体験に基づく記事の影響力が強いことを示す例は、カタログハウスの「通販生活」の記事でした。一番の売れ筋商品であるメディカル枕について、愛用者である直木賞作家重松清氏が登場したときには売上2倍、同じく直木賞作家藤田宜永氏では1.5倍になったが、芥川賞作家7人に3ヶ月のモニターとしてコメントをもらったときは3分の1に激減したらしく、モニターではなく、実際に商品に対する愛着があるコメントでないといけないとの記事がありました。おそらく直木賞作家と芥川賞作家の影響力の差という訳ではないでしょうから、愛用者によるコメントというのは大きいのでしょうね。通販生活は良い商品を紹介しているのは事実ですが、コメントをしてもらう愛用者を探して来るという点でも努力されているんですね。 先日、通販生活のカタログを見ていたら、どこかで見たことがある商品がいっぱい出てきましたが、冷静に考えると家の中にあるものばかりでした。妻が買っているのですが、愛用者のコメント恐るべしですね。 最近、オーラの泉で活躍中の江原啓之氏が紹介していたばかりに、妻が毎日毎日うるさいのでファミリーのマッサージ機を買うはめになりました。しかも、通販生活に掲載されている商品よりも高い商品です、、、。影響力ありすぎです。