芳烈戦記

「はい、もしもし」

『あ、もしもし　久しぶり』

「おぉ、久しぶり　元気？」

『うん、元気元気』

「で、どぉしたの？」

『いや、実はさ、いま友達と飲んでてさ』

「あ、そぉなんだぁ」

『お前も呼ぼうってことになったのさ』

「そっか、じゃぁ行こっかなぁ」

『よし、はよ来い』

「どこで飲んでんの？」

『まず、お前今どこにいんの？』

「どこにいんのってお前が掛けてきたのケータイじゃなくて家の電話だからね」

『そぉでしたっけ？』

「そぉですよ」

『じゃぁ家に決まってるよな』

「そらそうだな」

『がっはっはっはっ』

「がっはっはっはっ」



で、おなじみの実家に来ていますって冒頭の会話は一体何？

全然おなじんでないですよ

まぁいいや

帰ってきました

懐かしき実家

見慣れた風景

見慣れた愛犬

見慣れた家族

見慣れない猫

・・・あ、初めまして

わたくし、猫アレルギーでございます

よろしくお願いいたします

早くもくしゃみ、鼻水が止まりませんよ

抱いちゃったもん、子猫

猫アレルギーなのに

スキなんだもん、猫

猫アレルギーなのに

素晴らしき実家