抵抗勢力
私は過去にいくつかの組織のトップをやらせていただいたことがある。この過程で、無い知恵を絞りつつ常に考えていたのは、「社会変化を予測しつつ、その組織を社会に有用なものとするにはどこを変革すべきか」であった。 人間の習性ほど恐ろしいものはなく、習慣になっているものは変えようとしない。そのほうが楽だからだ。たとえばPTAなどはお局さんがはびこっている例が多い。彼女らは、「いままでこうだった。だから今年もこうする」というものを唯一の価値基準としている。それが正義であると錯覚しているところが始末におえないところである。理攻めでも情で攻めても動かない。私が彼女らを動かした言葉は、「ではあなたはどうしますか」であった。厳しい言い方であるが、「わからない」人に意見を言う資格は無い。自分の心の中に明確なビジョン無くして未来を変革することはできないからだ。 あなたの会社にはお局さんはいないだろうか。「今まではこうだった。」という言葉を多用するお局さんは、「私は社会の変化についていけません。」と告白しているようなものだ。経営は環境対応業。お局さんのはびこる組織に未来はない!(注)男でもお局さんはいます。