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テーマ:DVD映画鑑賞(14523)
カテゴリ:映画
ってことで、
見たのは、リストランテの夜 BIG NIGHT これは、 最初、彼が出るのを今か今かと待っていたのですが・・・・出てこない それもそのはず、髪がふさふさでイケメン イケメンイタリアンの役
まあ、それはさておき・・・。
頑固で偏屈で妥協しない兄・プリモ(トニー・シャルーブ)、料理はとびきりうまいけれど、料理人としてのプライドが高く、アメリカ人の味覚に迎合するのを拒んでいて、経営が行き詰っている。 イケメンスタンリーは、その弟・セコンド(スタンリー・トゥッチ)。アメリカン・ドリームを夢見て渡ってきた野心家。いつか大成功してピカピカのキャディラックに乗りたいと思っている。そして、今は経営を立て直そうと金策に苦労している。兄の料理に対する思いと、現実との板ばさみに苦しんでいる。 そんな兄弟の店の近所で繁盛しているイタリア料理店。兄はそこの料理や経営者を毛嫌いしている。その経営者(イアン・ホルム)もイタリア人で、この兄弟をかっていて、自分の店に引き込みたがっている。
だいたい、予想がつく展開なのですが、この兄弟が再建を賭けてパーティーを開くのが、【Big Night】なんですね。 そのパーティーの光景。料理も音楽も、俳優たちの表情も、カメラワークも素晴らしい。見ていて楽しくなる場面です 兄プリモが片思いしている花屋さんの女性もそのパーティーに来るんですが、プリモが作る料理を食べ進めるうちに彼女の心が開かれていくのも巧く表現されていました。 食べることが人に与えるものの大きさを感じる作品でもあります。 好きなシーンは、 成功しているイタリア人オーナーが自分達を騙して破滅させたと判った時、セコンドが詰め寄るラスト近くのシーン。 オーナーは彼ら兄弟を“金になる男だ”と評します。 そんなオーナーに 「兄はあんたとは違う。はるかに立派な人間だ。 兄の人柄やあの見事な才能は、神のたまものだ。あんたは下らん人間だ。」 と言い切ります。それに対しての答えが、 「わしは実業家だ。商売のためなら何でもする。」
それまで兄のせいで苦労してきて、兄の頑固さを疎ましく思っていたセコンドでしたが、譲れない部分があったのでしょう。いや、そう思えばこそ、今まで兄の頑固さをしぶしぶながらでも受け入れて何とかしようと努力してきたのかもしれません。 金儲けが第一義にくることが多い自営(うちも自営 儲からなければ負け犬でしかありませんが、儲けるためならなんでもあり、というのでは寂しすぎますね。 イタリア系アメリカ人のスタンリーだからこその作品かな。 なかなかの秀作でした~。
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最終更新日
2010年03月31日 00時39分53秒
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