失いたくないから徒然
残念なことにGW最終日全くやることがない状況に陥っており、先日Mネーズ氏にストレートに質問されてあいまいな回答に終始したので3日ボウズに終始していたウェブログに残しておこうと思う。 乃木坂46の楽曲で、詩曲ともに最も好きな歌「失いたくないから」の歌詞について。失いたくないからは乃木坂の裏テーマソングである。というのが兼ねてよりの僕の主張だ。その根拠というのが改めて考えると漠然としていて、生田絵梨花のセンター的扱いとか曲の雰囲気とか、歌詞についていえばコンバースとか水道の蛇口とか青春を想起させる誰もが通ったけど忘れていた一コマを思い出させるというところであり、本当に裏テーマソングか?という疑問符がつく。改めて詩を読んだ結論として、やはり裏テーマソングであると言って差し支えなかった。乃木坂の曲に脈々と受け継がれるメインストーリーはぐるカー、おいシャン、バレッタと女子だけの世界を五感を駆使してなんとか近づきたいと憧れている男の子(童貞)の成長だと考えている。ぐるカーがそんな主人公の登場編であるとすれば、失いたくないからは主人公の目標、あるいはオチ、あらすじを表している。失いたくないからは8thまで出てる現状、唯一ぐるカー的童貞であるにも関わらず、最後には憧れのあの子をものにするからである。ぐるカー男子がCD何枚分もかけてたどり着く場所に一曲でたどり着く総集編、または漫画週刊誌の連載前の読み切りのようなものといってもいいかもしれない。これからのおおまかなストーリー(予定)を描いている。では、以下歌詞考察。だらだらするので必要なとこだけ。まずタイトルの意味。失いたくないから。何を失いたくないのか。安穏とした現状、今の自分、好きな人との今の関係だ。次に、失いたくないからなんなのか?失いたくないから恋に踏み出せない。失いたくないから行動を起こせない、である。この主人公がどんなやつでどんな状況でどんな行動を起こしたらどんな結果になるのか。歌詞を一つずつ見ていく。まずは水道の蛇口からはじまるサビ。キーとなる青空が登場する。僕の味方である青空。最後もこの詩の繰り返しだ。物語の概要であり結論でもあるので考察は最後に。1番Aメロから。舞台はセミが鳴く夏。夏にあがる微熱といえば恋だ。お決まりの恋の相手、『君』も登場するが、ここでは蜃気楼のようである。蜃気楼は温度差による現象なので、君が遠くにいて掴めないということと、僕と君との温度差を表している。Bメロ。ここで変化が起こる。本音が騒ぎ出す=心がざわざわする(©扇風機)のだ。本音はつまり君を好きなことだが、すぐさまその気持ちは否定される。誰かを好きになるのは1人になりたくないから、と。そしてサビに続く。みんな大好きコンバースのくだりだ。他の主人公同様、靴紐を直す振りして君を見つめるという高等テクまで披露しながら君を見つめるのだ。しかしこれではいくら水なんか飲んでも、青空を仰ぎ見ても何も解決しないのだ。ドラマは2番で動き出す。ここで降り出す夕立は青空のアシストなのかもしれない。夕立により彼女がこっちにやってくる。そして何気なく話しかけてくれる。青空gj。2番Bメロ。臆病になっている僕。でもそれは彼女を好きなことの証拠でもある。2番サビ。ひっくり返したバケツ=後戻りのできないこと。バケツひっくり返したおかげで(ほんとは夕立のおかげだけど)青空に虹がかかった。水飲んでるだけでは何もかわらなかった空に変化。後戻りのできないことは体育館の裏で2人でやること、言わずもがなすなわち告白だろう。2人で空を見てるということは結果も良かったのではないかと願いたい。そこでまた繰り返す冒頭のサビ。青空は恋の仕方を教えてはくれないけど背中を少し押してくれる。そんな存在だった。長々書いてきたが、そんなわけで失いたくないからは乃木坂的主人公の目指すべきストーリーをコンパクトにまとめた、坂を登り切ったらこうなるといったことを歌っているのではないかなと考えている