Natural Life

2018/05/09(水)16:49

自家製みりん 完成

FOOD(10)

だいぶ前に作ったみりんは、だいぶ前に完成しています。 仕込みの記事はこちら ​自家製みりん 仕込み​ 2016年の6月に仕込んだので、もう2年経っていますね(汗) 仕込んでから半年で濾して、その後、もう一度濾して、2017年の2月には完成していました。 さて、仕込みが終わってからのレポートです。 最初の頃は麹が水分を吸って膨らみます。この時点で水分が足りないんじゃないかと心配になりますが、ほおっておいて大丈夫です。 時間が経つと段々と麹・濁ったみりん・茶色いみりん に分離してきます。 麹が一番下に沈み、つぎに濁ったみりん、一番上は茶色くなります。これから説明するのに便宜上A.茶色い液体B.濁り部分C.麹の粒 と分けて考えていただけたほうが良いと思います。 半年ほど静置したら濾します。 半年後の姿がこれ。 撮影のため動かしたのと、途中で上下さかさまにして振ったので周りについてしまいました。きれいじゃなくてごめんなさい。 みりんづくりの過程で一番大変なのは、これから行う「濾し」の部分です。 都合2回濾しましたが、普通は1回ですみます。2回やったのは私の不手際からです(笑) 広口のキャニスターに仕込んだみりんを濾すときに、直接瓶の口に漏斗をさして、消毒済みの晒を敷きました。 Aの茶色い液体部分はスムーズに漉せますが、Bの白く濁った部分になるとあっという間に詰まってしまい、悪戦苦闘しました。 これから作ろうと思ってこのブログを見てくださっている方は、茶色い液体部分だけを取り出して、残りは別物と考えたほうが良いでしょう。 そして、茶色い液体以外を濾したいときは、広口瓶がおすすめです。 Bの濁って白くなっている部分は、質感としてはどぶろくのような感じです。麹が溶けてサラサラとしているので液体に見えますが、詰まります。途中で濾せなくなりますし、消毒済みのさらしも何枚か用意しておいたほうが良いです。 更に、下に沈殿したCの麹を取り出すときは味噌濾しをまず使い、つぶつぶだけ取り除くとBになります。大きめのボウルや鍋を1つ、中くらいのボウルを一つ用意します。 大きい方はBを、小さい方はCを入れるための容器です。 味噌濾しには消毒済みのさらしを敷いておきます。 味噌濾しは鍋やボウルの上にひっかけられるものが良いです。 大きい容器にさらしを敷いた味噌漉しをセットします。 Bを静かに味噌こしに出し濾していきます。詰まってきたらさらしをずらして別の面で濾すか、交換してください。さらしの中に残った粒子は絞ってCにとっておきます。 酒粕と同じなので捨てないでください。 いよいよ一番大変な工程です。Cを少しずつ味噌漉しに出します。この時点で、味噌濾しを通過する液体は、Bと一緒にします。 味噌漉しの中に残った麹はなるべく水分がきれた状態で、もう一つの容器に出します。 これを繰り返して、全てを分け終わったら、最後に集めた粕の水分を切ります。さらしをぎゅっと絞っても良いですし、時間があるならさらしを袋状にして吊るしても良いです。私は時間がなかったので絞りました。絞って出てきた水分は、またBに追加していきます。最後に取れたものは酒粕と同じなので、粕漬け・粕汁などにお使いください。味はさっぱりとしたアルコール度数の低い酒粕といった感じです。 これで1回めの濾しは終了です。 この時点で、A.透明なみりんとB.濁ったみりんの2種類ができたことになります。 ここから熟成に入りますが、できればA.透明なみりんはキャニスターなどの広口瓶に保存してください。なぜならこのあと、さらに濾しが必要になるかもしれないからです。 私はうかつにも瓶に入れてしまったので、こうなりました。 ※結局もう一度濾してこの瓶に詰め直すには、中にこびりつくBをきれいに洗わなければいけなくなります・・・。 さて、Bは静置していたらまたAとBに分かれるのかと思い静置しておきましたが、時間とともに沈み、半分くらいの量になりましたが、それ以上に分離はませんでした。 さて、その後しばらくすると、A.透明なみりんの下の方にB.濁ったみりんが出現してきます。 上記の画像に似たような状況になります。ただし、Bはとても少なく全体の1割位の量が、ワインの澱のように沈んてきたので気をつけていても紛れ込んでしまうのでしょう。しばらくしてからA部分をコーヒーフィルターで濾し、瓶の底に残ったBはそのまま熟成しているBの瓶に入れてしまいました。 ここまでくればB自体の量はそれほど多くないので、混入がないわけではないですが、気をつければ最初のような苦労は要らないと思います。 (どばっと入れたらわかりませんが;;) お味ですが、AもBもそれほど変わりなく、煮物などに使うのであれば色がついてしまうので気にする必要はありません。 完成後の総量は、最初に仕込んだ量の大体半分くらいがA。そのさらに半分くらいがBかな?という感じでした。 画像はだいぶ使用して減ってしまいましたが、完成から1年経つとこんな色になります。 最初の頃はもっと明るい色で香りもフレッシュだったのが、だんだん色が黒くなり香りも落ち着いてきました。 さて、肝心の味です。残念ながら市販のみりんというものを飲んだことも使ったこともないので比較ができません。 あと、単体で味わうものではないので、こだわらない人には手作りする意味のないものかも; 味そのものは無いに等しいと思います。 瓶を開けた瞬間に何とも言えないあまーい香りがして、これだけでちょっと幸せ。とりあえず、すし酢、煮物に使いました。 テリが良くなる。は確かにそうかも。ただ、テッカテカというわけではなく、控えめなテリですね。 煮てしまうと香りも飛んでしまいますが、やっぱり美味しいです。 うーん、なんて表現したらいいんだろうといろいろ悩んでみて、「コク」とか「味わい深い」という表現がしっくりきますね。 甘さも思ったより控えめでこれは私の好みです。甘い味付けが好きな方は料理をする際にお砂糖を入れたほうが良いと思います。ただし、原材料が米100%ですから糖度はありますのでご注意を。 最近、自宅近くのスーパーでみやこ麹の扱いがなくなってしまいました。なのでこれからますます楽天市場だのみです。 今までで一番よく注文しているのは、「おたまや楽天市場店」さん。安定の品質でおすすめです。砕米麹 生麹(1kg) 価格:756円(税込、送料別) (2018/5/5時点)

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る